【働きながら税理士試験】㉚試験1週間前は自分の本来の実力を発揮する準備を!

図書館の池と空
図書館の池と空

本試験まで残り1週間ですね。

残り1週間は今の自分の実力を十分に出せる準備を着々と進めましょう。

(管理人は簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、相続税法に合格し、現在は開業税理士として働いています。)

実力を十分に発揮すれば合格できる!

専門学校の答練で常に上位30%以内にランクインした人、終盤の答練から上位30%以内にランクインして勢いのある人、答練では上位30%以内にはランクインしなかったけど復習をして答練で出題された問題は着実に解けるようになった人は、自分の本来の実力を発揮すれば合格できるものと思います。

残りの1週間は本試験で自分の本来の実力を発揮できるようにいろいろなパターンをシミュレーションしておきましょう。

以下は私のように「理論➡計算」の順番に解くパターンですが。

➀「理論問題が易しい」+「計算問題が易しい」

➡点取りゲーム。ケアレスミスを防ぐことを第一に!

②「理論問題が易しい」+「計算問題が難しい」

➡理論問題を解いてたときのの調子のいいリズムが計算問題を解き始めて狂うことも。解けない問題は後回し。

③「理論問題が難しい」+「計算問題が易しい(難しい)」

➡最初の出だしで躓くことも…。解けない問題は設問だけ慎重に読んで、勇気をもって後回しをしましょう。

「理論➡計算」の順番に解く方は特に③のパターンが出題されたときのシミュレーションはしておきましょう。

シミュレーションする際の材料としておすすめなのは過去問です。

過去問を解くというよりかは、「もしこの年度の本試験を受験していたら、自分がどのように戦略で(どのような順番で)問題を解いていたか」をシミュレーションします。(シミュレーションだけなら所要時間は10分程度です。)

なかには理論問題で専門学校で勉強していない範囲が出題された年もあるはずです。解けない問題が出題されても、動揺せずに自分のリズム(合格のリズム)で解けるように事前に準備をしておきましょう。

相対評価と絶対評価の違い。試験員の立場となって考える。

専門学校の頑張りもあり、近年の税理士試験の受験生のレベルは非常に高いものとなっています。

絶対評価の60点/100点の合格なら税法科目といえど合格率は50%近くいくのではないでしょうか?

されど税理士試験は上位10%~15%程度の成績上位者しか合格できな相対評価の試験です。

約50%➡10%~15%に絞るために試験員は様々な策を講じます。

代表的なものとして

120分で解ききれない問題を出題する

理論問題に1題難しい問題を出題して受験生を動揺させてリズムを狂わせる

③計算問題の前提文に罠をつくり、その罠に気づけなかった場合に大幅減点になるように問題を作成する

などがあります。

➀~③は事前にシミュレーションしておくことでしっかり対応しましょう。

➀、②については、難しい問題に時間を割くのではなく簡単な問題を確実に解くことが合格への近道であること。 何度もいいますが、難しい問題は勇気をもって後回しにしましょう。

③については、計算問題の前提文は特に時間をかけて慎重に読むこと。特に私のように「理論➡計算」の順番に問題を解く場合には、精神的にダレやすい50分~55分経過時に計算問題の前提文を読むことになるので、理論から計算への切り替え時に深呼吸をしましょう。

試験員が講じる策を意識して乗り越えることが大切です。

私の兼任受験生時代の本試験1週間前の過ごし方

最後に私の兼任受験生時代の本試験1週間前の過ごし方についてご紹介します。

勤務先の税理士法人が受験生を応援する職場で本試験1週間前は試験休暇をとらせて頂いたこともあり、1日フルに試験勉強に充てることができました。

■理論

➀ルーチンワーク

・理論回し。1週間で全範囲を3回(※)程周回する。(財務諸表論、法人税法、相続税法は3回、消費税法は5回)

・直前テキストと答練を使用しての柱上げ。まずは全範囲を回す。解けなかった問題に付箋を貼って本試験当日までに復習を繰り返す。

②専門学校の出題予想ランキングに記載のある理論を実際に書く。

一字一句意識しても、理論マスター(理論サブノート)通りに完璧に書くのは難しいです。理論マスターどおりに書けなかった箇所は、理論マスターの文章に鉛筆で黒丸チェックして、理論回しをするときに意識しましょう。

■計算問題

➀ルーチンワーク

計算問題を解くスピードを維持するために一日1題は過去の答練を解く。(時間があれば2題解く。)

解けなかった問題に付箋をはり、個別の計算問題として復習する。

②計算テキストの最終チェック

計算テキストに記載されている項目で見落としがないかをチェックする。ちょっと見落としてたなと感じた箇所に付箋をはり本試験の当日までに2回以上は目を通す。

以上が私の受験生時代の勉強内容の紹介です。

ただ、あくまでこれは参考に・・・。

兼任受験生の方はご自身で残り1週間の過ごし方の計画をたてられていると思います。

残り1週間は何よりも自分を信じて突き進んで頂ければと思います。


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税理士 丹尾淳史
税理士 丹尾淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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