【働きながら税理士試験】その⑮ 4月下旬は直前期を想定して過ごそう!

京都府長岡京市 長岡禅塾にて
京都府長岡京市 長岡禅塾にて

働きながら税理士試験シリーズ。

今回は4月下旬(GWを含む)の過ごし方についてまとめてみました。

是非ご参考ください。

直前期の過ごし方を想定しておく

GWを明けたら税理士試験もいよいよ直前期に突入です。

直前期になると本試験を想定した答練が毎週繰り返されます。

TACも大原も直前期の答練で理論の出題を2回転する仕組みになっているので、1答練ごとの理論の出題範囲はかなり広がります。

直前期の講義で最も特徴的なのは税制改正の講義です。

近年の本試験では、理論/計算ともに税制改正の論点が出題される可能性が高いです。(私が最後に受験した相続税法は毎年税制改正の理論が出題されていました)

直前期も新しい論点を勉強し、内容を理解し、暗記する作業が待ち構えていることを留意しておきましょう。

仕事のほうでは、GW明けの5月は法人3月決算の業務に追われることになります。

いわゆる第2の繁忙期です。

自分も周りの同僚もかなり忙しい。

事務所の空気が張りつめているなか、成果物のレビュー依頼や報告会の日程調整など上司や所長を巻き込んで業務を進める必要があるので気を遣うこともあります。

ただ、この5月を「仕事が忙しすぎて受験勉強に時間を割けなかった」というような過ごし方をしてしまうと本試験合格への道は遠ざかります。

5月は繁忙期の業務と勉強を両立させる必要があるので個人的には一番きつい月でした。

そのきつさを和らげるためにも、GW明けまでに(仕事も勉強も)どれだけ準備できたかが大切になります。

そのためには4月下旬から直前期の過ごし方を想定しておくことをおすすめします。

4月下旬からGWまでにすべきこと

計算

GW突入する前に計算はひととおり完成させておきましょう。

王道ですが、上級コース(1月~4月)までに配布された答練を解きなおし、間違った箇所をトレーニング問題で解きなおし、テキストの該当箇所にマーカーしたりや付箋を貼っておきます。

できればGW中に計算テキストをじっくり眺める時間を確保しておきましょう。

特に基礎的な内容ほど、自分がしっかり理解しているのかを一つ一つ確認します。

理論

理論は、4月までにすべての理論と最低でも1回以上は真剣に向き合ったという事実をつくっておくことです。

「真剣に向き合ったという事実」というのは、Aランクの理論は1語1句暗記した、Bランクの理論は暗記した、Cランクの理論は概要を書けるようになったという事実のことです。

理論ごとに最低でも1回以上はこの事実をつくっておきましょう。

本試験のイメージ

GW突入前に直前期の理論の範囲が配布されますので、GWは直前期の出題範囲の理論を第1回目の答練から順に再暗記を先行させましょう。

私の場合には、第2回目ぐらいまでの再暗記を先行していました。

4月までに一度は真剣に向き合った理論なので再暗記は、思っているほど難しくありません。

GW明け後の仕事での繫忙期も見据えて、GWまでにしっかり暗記した理論の貯金をつくっておきましょう。

こころがまえを切り替える準備をしておく

年に1回の本試験。

この年に1回の本試験の合否が自分の今後の人生に大きく影響することを意識することが大切だと思います。

大袈裟かもしれませんが、これが真実かなと私は考えます。

個人的には専念受験生の方ほど同じ考え方をもつ人が多いです。

専念受験生は、色々なものを捨てて本試験に合格するために真剣なので…

働きながら税理士試験に挑戦する方(以下「兼任受験生」)は、良くも悪くも税理士補助でも食っていけることに慣れてしまっています。

5月の繁忙期で受験勉強がテキトーになり、今年もあまり勉強できなかったけどとりあえず本試験を受けてみました、ということを毎年繰り返している人も私は知っています。そんな人でも事務所を辞めなければとりあえずは食っていけるので…。

本気の兼任受験生の目指すべきところはあくまで税理士になることです。

本気の兼任受験生のライバルは専念受験生(深く突き詰めていくと、「自分」という答えになりますが…。)であることを意識しましょう。

本試験が単なる紙切れの試験ではなく、自分の今後の人生に大きく左右するもの

そういった思いで直前期の3.5か月間を過ごして頂ければと思います。

こんなスリリングな期間を過ごせるのも税理士試験に挑戦したからこそです。

直前期まであと2週間ほどです。

この2週間とGWを使ってしっかりと準備をすすめていきましょう。


プロフィール

相続税・贈与税サービス

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単発のサービス

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■編集後記

父親の知り合いの税理士の先生に挨拶に行きました。

その先生を頼りに今度は知り合いの司法書士の先生をご紹介頂くことになりました。

■一日一新

長岡禅塾で花の写真を撮影。

税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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