【働きながら税理士試験】 その③「年間スケジュールと勉強時間の確保」

本試験のイメージ
本試験のイメージ

 

前回までの記事☕

①プロローグ

②合格レベル

年間スケジュール

9月~12月、1月~4月、5月~本試験までのTACのコースと内容を説明した図

相続税法を受験していた当時を参考(TAC)にしてみました。

年内完結コース(9月~12月)では計算重視で勉強します。しっかりと授業についていければ、計算については12月頃には本試験の問題をひととおり解ける実力になっています。

また、この時期は事務所の仕事も落ち着いているので、勉強時間も比較的確保しやすいです。余力のある人はテストの出題範囲以外の理論もどんどん覚えていくといいですよ。

私の場合はその科目が初受験の場合は年内完結コースを選択していましたが、再受験の場合はこの期間は一切勉強せず、休日は趣味(主に旅行、演奏会)や読書に時間を充ててました。

 

上級コース(1月~4月)では理論重視で勉強します。

上級コースは再受験組と年内完結コース組が受講するもので、計算問題がひととおり解けることを前提にしています。そのため、計算で新しく学ぶ論点は少ないため、その分理論を優先して勉強します。

目標はA,B,Cのランクを問わず各理論の内容理解に時間に時間を割き、A、Bは(必ず1回は真剣に)暗記、Cもできれば暗記又は要約して作文できるレベルにしておきます。

重要なのは1月~4月の間にすべての理論について真剣に向き合ったという事実をつくることです。

その事実が直前期で再暗記するときの自信につながります。個人的にこの期間は理論を回す必要はなし(あくまで内容理解を重視)計算は新規論点と復習をサラッとする程度。

 

直前期(5月~本試験前日)では、税制改正論点と復習がメインとなります。

特に税制改正論点は理論で本試験で問われる可能性が高く、内容理解と精度の高い暗記が要求されるので、しっかり時間を確保する必要があります。

また、直前期からは答練1回あたりの理論の出題範囲が広くなるので、まずはその出題範囲の理論を(ランクA、B、Cを問わず)おさえてます。

上級コース時期(1月~4月)に一度はその理論と真剣に向き合っているため、2回目の暗記はそこまで負荷は少ないはずです。(暗記というより眠っていた記憶を思い出すイメージ。)

そして、再度暗記した理論は、定期的に理論を回すことで記憶に定着させ、頭の中から漏らさず本試験へもっていきます。(本試験前日には頭の中に理論集1冊出来上がっているイメージ)

計算は“問題を慎重に読む、時間配分、基本問題は必ず正解”を意識しながら答練を復習。間違った論点はトレーニング集に戻って復習。

勉強時間の確保

「年間スケジュールの内容なんて知ってるよ!!仕事が忙しくて勉強時間が十分に確保できないから困っているんだよ!」っと感じる兼任受験生の方もおられると思います。

 

参考資料として私が受験生時代の1日のスケジュールを下記に示してみました。

 

1月~本試験までの労働時間と勉強時間、睡眠時間を表した図

※普段の日曜日の午後はフリータイム。夜は月曜日の答練の準備

定時勤務は7時間。残りの時間が残業となります。(例:1月の場合 残業3時間)

1月~3月(個人確定申告)の繁忙期(1回目)。(2月は土曜日出勤)

4月~6月前半(3月決算法人)の繁忙期(2回目)。(4月は土曜日出勤)

6月後半から仕事が落ち着き7月以降は閑散期。本試験10日前から試験休暇をとっていました。

こうしてみると1月~本試験前日までの期間のうち7.5割が繁忙期です(笑)

ただ、繁忙期でも平日に勉強時間を確保できていないかと言うとそうではありません。

1日3.5時間~5時間は勉強時間を確保していました。平日に平均4時間の勉強時間を確保できれば、本試験前日までには十分合格レベルに到達すると思います。

直前期の平日を例にとると、朝に計算(答練)、行き/帰りの電車と昼休みは理論(理論回し)、帰宅後に理論(内容理解と暗記、理論問題、理論回し)、就寝前(理論回し)。計算は平日早朝のほか、休日に新規論点や苦手な論点をサラッと勉強。

重要なこと

前回の記事でも述べましたが、重要なのはまずは「合格レベル」に到達ことです。合格レベルに到達して自分の合格率を11%ではなく30%、40%以上にすることです。

決してやってはいけないことは合格レベルに到達していないのにテクニック(情報収集)に走ること。

講師の評判を詮索して上級コース・直前期ごとに講師を変更してみたり、自分の学校と他校の答練を比較して、自分で本試験の出題を予想して暗記する理論の数を減らしてみたりすることです。

兼任受験生にとっては苦肉の策だと思いますが、それは最終手段と考えてまずは勉強時間を確保することを考えて工夫してみましょう。

時間(資源)がない中で勉強時間を確保するには、それなりの意志と継続力が必要ですし頭を使う必要があります。

ただ、資源がない中で頭を使い、実践と検証をし、継続したという経験は、将来必ず役に立ちます。(この経験が私の行動力の礎となっています。)

是非、合格レベルに到達することを目標にして勉強時間を確保する工夫を考えて頂ければと思います。

次回の投稿は1月31日(日)を予定。

 

-編集後記-

今日も雨ですね。豪雨でない限りは外でランニングします。

部屋の中から雨の外を眺めていると億劫になりますが、いざ走ってみると気持ちよかったり。

行動することが大切。

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