【働きながら税理士試験】その⑭応援してくれる人の存在を大切にする

滋賀県立木観音にて Nikon D7200で撮影
滋賀県立木観音にて Nikon D7200で撮影

働きながら税理士試験シリーズ。

今回は働きながら税理士試験に挑戦する人の苦難と応援してくれる人の大切さについて書いてみました。

大半は無関心、邪魔する人間も存在する

就職面接のときに「職場には税理士試験の受験生もいるし、事務所も受験生を全面的にサポートしてます!」と説明されたのに、いざ入所してみると“本気”の受験生は自分以外には1人もいなく、受験生へのサポートはまったくなし、この業界あるあるだと思います。

私の認識では、事務所に有資格者1人~2人、その他多数はスタッフである事務所はこの傾向にあると思います。(スタッフは過去に税理士試験に挑戦していたが挫折、又は、惰性で試験を受け続けているなど)

そういった事務所で働きながら税理士試験に挑戦するのは本当にしんどいと思います。

自分が情熱をかけて税理士試験に挑戦していても、多くの人はそのことに無関心。

それだけならまだマシなほうですが、なかには「年数が浅いんだから試験勉強する暇があるんだったらもっと仕事しろ!」、「あいつが税理士試験に熱を入れてるせいで職場の空気が悪くなる」「税理士の資格なんてとっても意味なし!(根拠は不明)」と罵声や陰口をたたかれることもあります。(言った本人は忘れていると思いますが…)

挙句の果てには、他の同僚が8月の閑散期に有休をとって余暇を楽しんでいるなか、何故か受験生の自分に6月決算が複数割り当てられ、決算作業に時間を追われながら本試験を迎えるという状況に陥ることもあります。(故意的ではないと信じたいですが…)

消費税法を受験する1時間前に「この仕事のこと聴きたいんやけど。」と緊急性が低い内容にもかかわらず同僚から仕事の電話。なぜこのタイミングに電話をかける必要があるのか疑問に感じることもあります。

いずれにせよ、自分が税理士になることを妨げようとする人間が一定数いるということは事実かなと思います。

その悔しさを覚えておく。しっかり科目合格を積み重ねる

本試験前の7月中は6月決算の作業に追われ、1年に1回だけの(ある意味自分の人生の今後に最も影響する)本試験を受け、本試験後のお盆休みも1人で事務所に出勤して6月決算の作業を再開する。

そのやるせなさに普段は泣くことがない人でも目に涙を浮かぶかもしれません。

このどうしようもできない悔しさは、それを味わった本人しかわからないものです。

その悔しさはしっかりと覚えておきましょう。

その悔しさを晴らすには、科目合格を積んで税理士に1歩1歩近づいていくしかないです。

この業界の良いところは、実務を着実にこなしながら科目合格を積んでいくことで自分の可能性がどんどんひろがるということです。

私の場合も4科目合格+実務経験3年という要件を満たしたことで30歳を超えたあとでもビッグ4に転職することができました。

そして、税理士登録まで到達できると独立開業もできるようになり、生き方にも選択肢をもつことができます。(これが何より一番でかいです。)

また、科目合格を積んでいくことで、自ずと職場の人間の自分に対する接し方は変わります。(6月決算は最後まで免れることはできませんでしたが…(笑))

もしかしたらこの記事を読んで頂いている読者で上記のような経験を現在進行形でされている方がいるかもしれません。

是非、諦めずに科目合格を着実に積んで頂ければと思います。

確実にご自身の将来の可能性がひろがります。

応援してくれる人の存在を大切にする

自分を応援してくれる人は必ずいます。

私の場合、まずは両親でした。

両親には税理士試験が難しいことを理解してもらっていましたし、働きながら税理士試験に挑戦することがいかに大変ことを理解してもらっていました。

「具体的にこうしたほうがいい。」とかのアドバイスをもらうことはなかったですが、自分がくじけそうなときに優しい言葉をそっとかけてもらいました。

官報5科目を果たすまで長い期間待たせることになりましたが、なんとか税理士になることができました。

また、お客さまからも応援してもらいました。

あるお客さまから頂いた言葉は今でも覚えています。

「丹尾さんみたいな若い人が難しいことに挑戦する姿をみていると、こっちも元気になるしやる気もでてくるわ。」

そのお客さまはその事務所を退職し担当が変わった後も、毎年12月中旬に発行される官報の税理士試験合格者に私の名前が載っているかチェックして頂いていました。

官報合格後にそのお客さまから花束を頂いたときは本当に感動しました。

私の知らないところで気にかけて頂いたこと本当に嬉しかったです。

応援してくれる方の存在に比べてみれば、邪魔をする人間の存在など本当にちっぽけなものです。

是非、自分のために、応援してくれる人のために、地道に努力して科目合格を積み重ねて頂ければと思います。

働きながら税理士試験に挑戦する人のその揺るぎない信念を私は信じています。


プロフィール

相続税・贈与税サービス

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単発のサービス

申告のみプランサービス


■編集後記-

昨日は元職場仲間と肉バルでディナーを供にしました

■一日一新

肉バルでご飯を食べる

税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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