【働きながら税理士試験】㉓受験生時代の直前期から本試験までの計算の勉強について

川の流れるように
川の流れるように

6月以降の記事は、➀理論、②計算、③本番実力を発揮するための訓練、④細部にこだわる、というのをテーマに記事を書こうと思います。

今回は私の兼任受験生時代の計算の勉強方法について情報共有しますね。

受験生の皆さまはおそらく直前期は答練と過去問を中心に復習をされていると思います。

私も受験生時代は答練と過去問を中心に復習をしていましたし、王道にして最強の勉強方法だと思います。

今回は、それとは別に受験生時代にこころがけていたことを3つまとめてみました。

是非、ご参考ください。

管理人は簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、相続税法で官報合格しております。

私の計算戦略

まずは私の計算戦略をご紹介します。

全部の問題を解かない、皆が解いてくる問題を確実に正解する

同じ科目に何回も落ち続けると、「自分は計算スピードが遅いのかな?」「講師は他の受験生が解いてくる問題を落とさなければ計算は合格圏内というが、実は合格している人は皆が解けない問題も正解しているのでは?」を考えることがあります。(私も相続税法を連続で落ちたときに思いました。)

ただ、5科目合格して思うことは、合格した科目の全てにおいて、計算問題を解ききったことがなく、本試験後に専門学校がCランクと判定した問題について正解していることはほぼなかったです。

「全部の問題を解かない、皆が解いてくる問題を確実に解く」という考え方でいると、少し時間に余裕をもつことができ、リラックスして計算を解くことができます。

前提文を丁寧に読む

合格率の12%の科目の場合、上位5%は相当の実力者ですが、上位6%~30%ぐらいまでは実はそんなに計算レベルは変わらないものと考えます。

上位6%~12%の受験生(合格組)と上位13%~30%(不合格者組)との差は、やはりうっかりミスだと思います。

では、そのうっかりミスが起こしやすい時間帯はいつかというと、理論問題から計算問題の切り替えてすぐの計算問題の前提文を読んでいるときかなと思います。

私の受験経験によると、前提文にトラップが紛れている問題をこれまでたくさん見てきました。

トラップに気づかずに解いてしまうと5点~10点、失点しまうことなんてザラです。

理論問題から計算問題を移るときのあの焦る気持ちは痛いほどわかりますが、1回~3回深呼吸をして心を落ち着け前提文を丁寧に読みましょう。

意外と前提文の丁寧な読解が合格への近道かもしれません。(私が何回も落ち続けていた相続税法を合格できた最大の要因でした。)

わからない問題はとばして解ける問題から解く

税理士試験の鉄則は、わからない問題は一旦とばす、解ける問題から解くということです。

解ける問題を解いていると勢いが増し、初見でとばした問題について「あの問題わからなくてとばしたけど、あれってこうことかな?」とあとで閃くことがあります。

勢いがあると頭の回転も速くなります。本試験中は勢いを保ちつづけましょう。

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間違いノートはつくらない。基本テキストに付箋をはる。

計算を間違えた場合には、なぜ間違ったのかを分析する必要があります。

そして間違った原因の答えのほぼ全てが基本テキストに書いてあります。

基本テキストのいいところは、その答えが正確に書かれていることです。

正確に書かれている内容を復習し、正確に内容を理解して、次回は正解する。

この積み重ねが計算問題の実力の成長につながります。

間違いノートの怖いところは、テキストに記載されている内容を一度自分なりに加工してしまうことです。

正しく加工できれば問題ないですが、解釈を間違えて間違いノートに記載してしまうと以後その論点については間違った解釈で問題を解くことになります。

また、間違いノートは作成するのに時間がかかります。

答練で間違った問題の箇所を切り張りしてノートに張り付けて、解答を記載したり、貼ってマーカーする、時間の浪費が半端ないです。

それなら基本テキストに付箋を貼り、「〇月〇日〇回目の答練の解きなおし×」とメモ書きしたほうが速いです。 

ただ、間違いノートを作成して功を奏した合格者もいるので、そこは自分に合った方法を選択してください。

答練の解きなおしでも間違った問題は、マークや付箋をして定期的に解くようにしましょう。

定期的にテキストを読み返す。

計算問題は、「みんなが解ける問題をミスせず解く」、これが合格への一番の近道だと思います。

みんなが解ける問題とは、基本テキストに記載されている内容です。

基本的テキストに記載されている内容は、もらさず理解する必要があります。

ただ、基本テキストだけでもかなりボリュームがありますし、人間は忘れていく生き物です。

また、答練だけだと学習する論点に偏りがどうしても生じます。

その対策として定期的に基本テキストを読み返すことがおすすめします。

私が受験生の頃は、基本テキストが4冊の科目なら、一週間に2冊、2週間で1周するスパンでテキストを読み込んでいました。

苦手な論点はテキストに記載されている例題を解いていました。例題を解くときはタイムを計測しない、テクニックに走らずに内容を理解しているかをチェックすることをこころがけていました。

また、基本テキストと読み込んでいるときは、理論とのリンクを意識すると良いです。

理論の備忘のための意識づけになります。

本試験当日まで計算は基礎は大切にしてください。

必ず「合格」という2文字があなたのもとに近づいてくるはずです。


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■編集後記

金融機関に融資の依頼しに行きました。

支店長から貴重なアドバイスを頂きました。

■一日一新

明日からEURO2020 今年はWOWWOWに初加入。

税理士 丹尾 淳史
税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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