6月以降の記事は、➀理論、②計算、③本番実力を発揮するための訓練、④細部にこだわる、というのをテーマに記事を書こうと思います。
今回は、私が兼任受験生時代に本試験の本番で実力を発揮するためにこころがけていたことを整理しました。
今年、税理士試験を受験する方は是非ご参考ください。
準備の積み重ねが自信につながる
王道といえば王道ですが、本試験当日までの準備の積み重ねが自信につながります。
・理論はA~Bランクは暗記、Cランクは半分は暗記、残り半分が出題されても要約して作文。柱上げの練習の反復。文字を書くスピードの向上。
・計算は答練の繰り返し。基本テキストの読み込み。苦手な論点は個別に定期的に復習。前提文はしっかり読む。正解すべき問題、埋没問題の見極め。
・本試験のシュミレーション。解けない問題が出題されても動揺しない、「自分が解けないんだったら他の受験生も解けない、それだったら解ける問題を解いたら合格できる」と本番の状況にあわせて戦略の切替える練習。
・総合問題を解く順番、理論と計算の時間配分。
・文房具の選定。ボールペン、マーカーペン、タイマー、電卓、自分が納得できるものの選定。
・実際に本試験を受ける時間帯は、日頃の生活でも集中力を高める。
・本試験当日の食事、服装、起床~本試験までの過ごし方。
など、他にも挙げればキリがないですが、本試験当日までに準備できるものは準備するようにしましょう。
準備は決して理論と計算の勉強だけではありません。
自分で「これも準備したほうがよいかも?」と思うことはできる限り行動に移しておきましょう。
ちょっとした準備の差でも、塵も積もれば山となる、他の受験生との大きな差となります。
「今年はこれまでで一番準備をした!」
その自信が本試験では最大の武器となります。
答練は少し悪い環境で解く
TACも大原の大手の専門学校、大手ゆえに恵まれてた環境で答練を解くことになります。
二人かけの長机を1人で専用、空いてるスペースにペットボトルを置いて水分補給、クーラーのかかった涼しい室内で問題を解く、教室内の環境はかなり恵まれています。
ただ、本試験会場は劣悪な環境の可能性もあります。
私がはじめて本試験で簿記論に挑んたときは、かなり面積の小さい木製の机で解くことになりました。しかも、本試験の途中でクーラーがとまり、汗をダラダラかきながら問題を解きました。
専門学校の環境が恵まれているがゆえに本試験会場が劣悪な環境の場合、心が動揺する可能性があります。
対策としては、専門学校で答練を解くときは、環境を故意に少し悪くして解くのをおすすめします。
・答練を解くときは飲料水は飲まない。
・使用する机の面積を狭くするなどスペースに制限を設ける。
・教室の端で問題を解くのではなく、他の受験生が密集している場所(教室の真ん中など)で解く。
・仕事終わりの疲労のたまった状態で答練を受講する。
・余裕があれば、電卓音や筆音のうるさい受講生の隣で答練を解いてみる
など、少し悪い環境で答練を解いておくと本試験会場が劣悪な環境でも動揺せずに対応できます。
本試験開始前に自分に言い聞かせる言葉を3つ考える。
当日、本試験開始5分前。
問題用紙、解答用紙、メモ用紙が配布され、ドキドキしながら試験管のスタートの合図を待っている最中です。
このとき、自分がこの本試験での守りごとを3つ心のなかで唱えましょう。
唱える言葉は3つぐらいがちょうどいいと思います。
私の場合は、本試験で後悔しないように、自分の実力をいかんなく発揮するために以下の3つの言葉を唱えていました。
➀解けない問題が出題されても焦せずに解ける問題から解く。
②計算問題の前提文は慎重に丁寧に読む。
③時間配分は理論50分、計算70分としっかり守る。
この3つは、私は過去の本試験で失敗したことをこの本試験ではしないと決心していました。
人によっては、自分に言い聞かせる言葉は違うと思います。
これまでの答練や過去の本試験で後悔したことは、二度とやらないように、本試験開始前に自分に言い聞かせる言葉を事前に決めておきましょう。
今回はこれで以上になります。
本試験で実力が発揮できるように答練でいろいろなことを試して準備を整えてください。
■編集後記
不動産贈与案件に係る土地の実測をしに行きました。
スーツではなく作業服で実測にのぞみました。
■一日一新
EURO2020 イタリアVSスイスをwowowで観戦。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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