【働きながら税理士試験】㉒受験生時代の直前期から本試験までの理論の勉強について

山を越えるには地道に登るほかない
山を越えるには地道に登るほかない

6月以降の記事は、➀理論、②計算、③本番実力を発揮するための訓練、④細部にこだわる、というのをテーマに記事を書ければなと思います。

今回は私の兼任受験生時代の理論の勉強方法について情報共有しますね。

管理人は簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、相続税法で官報合格しております。

理論の優先順位

まずは理論の優先順位です。

直前期では理論をランクA、B、C、ランク外に分類していると思いますが、ベースそのランクとなります。

そこから更にランクを細分化すると、

TACの場合、直前答練(6回)&全国公開模試(1回)&予想答練(3回)+ファイナルチェック(2回)+の答練で出題された理論はランクSと位置づけます。

答練で出題された理論はTAC生や大原生の全員が解いてくると想定しておきましょう。

ただし、そのなかでも解答精度で差が生じるので、解答精度は常に磨き続けましょう。

ランクSは本試験まで1語1句正しく書けるように練習が必要です。

私の場合は週に3日ほど、1日のスケジュールのうちに理論を書く時間を設けて、実際に答練の理論を紙に書いて解きなおしをしていました。

自分が書いた理論と模範解答を突合して、間違ってた部分は理論マスターに印をつけるという方法です。(文言の上に鉛筆で黒く塗りつぶしていました。)

次にランクAです。

ランクAも目指すべきところは1語1句正しく書けるレベルにもっていくのが理想です。ランクSとの違いは、ランクSは実際に紙に書いて練習しますが、ランクAは紙に書くまではしないということです。

余力があればランクAも紙に書いて練習すべきですが、まずはランクSの精度を徹底すべきです。

続いてランクBです。

ランクBは1語1句までとはいかないですが、やはり暗記が必要です。こちらもできれば全て暗記するのが理想です。自分に壁をつくらず暗記できる部分は暗記しましょう。全部暗記できない場合には、確率論となりますが、明らかに制度上使い勝手が悪い、実務上でもほぼ取り扱わない理論については作文できるレベルまで仕上げておきましょう。

最後にランクCです。

ランクCについては部分的に暗記、それ以外は作文できるレベルには仕上げておきましょう。

S、A、Bランクの理論に絡んで問われそうな論点については暗記するのが望ましいです。

応用問題で複数の理論を書くことを求められる場合にCランクの理論も併せて問われるケースがあります。Cランクの各理論のなかでも適用要件と手続要件を列挙するケースが多いと思いますが、ある程度本試験で出題される可能性がある理論の目星をつけできれば暗記しましょう。

それ以外の理論は作文できるように準備しておきましょう。

当事務所のサービスメニューなど

プロフィールこちら

相続税・贈与税サービスこちら

定期的なサポートこちら

単発のサービスこちら

申告のみプランこちら

本試験までの理論の勉強方法

まずは暗記です。前節でいうならランクS⇨ランクA⇨ランクB⇨ランクCと優先順位をつけて暗記します。

その次に理論を回して何度も何度も脳に刷り込ませます

私の場合、ランクS~ランクBについては週1.5~2.5回転(法人税法は4.5日で1回転、相続税法は3.5日で1回転、消費税法は3日で1回転)、ランクCは週1回転していました。

特に直前期の答練の出題範囲の理論はもらさずにぐるぐる回します。(答練の数を重ねる度に回す理論の数は増えていきます。)

TACの場合、直前答練(6回)&全国公開模試(1回)を終えた6月下旬には全範囲の理論をひととり暗記したことになりますので、本試験までの残り1か月ちょっとはひたすら各理論の精度を高めるように努めます。

また、理論の柱上げの練習も直前期は毎日やります。

直前期テキスト&答練の問題を何度も繰り返して解きます。

私の場合、30分×2回~3回/日の柱上げを毎日の習慣としていました。

解答を暗記するのではなく、頭の中で理論マスターの目次のページを想像して、そのページからスタートして必要な理論のピックアップする癖をつけることが大切です。

理論の暗記、理論を回す、柱上げの練習、この3つを本試験当日まで何度も繰り返しましょう。

一日のスケジュールにあてはめ

最後に私の兼任受験生時代の一日の理論メニューをご紹介しますね。

【平日の理論メニュー】

・朝の電車⇨理論回し30分

・昼休みに近くのカフェで⇨理論回し40分 ※私以外でも勉強している社会人の方もみかけました。

・帰宅して食事・入浴後⇨理論回し30分/柱上げ 30分×2回

・就寝前⇨理論回し30分~40分 ※いつの間にか寝ていることが多い。睡眠記憶を期待する。

休日の理論メニュー

・朝食後⇨理論回し30分+柱上げ30分

・午前中に過去の答練の総合問題(2時間)を解く⇨Sランク理論を紙に書く。

・お昼前⇨理論回し30分

・昼食後⇨理論回し30分+柱上げ30分

・午後に過去の答練の総合問題(2時間)を解く⇨Sランク理論を紙に書く。

・夕方にランニングしながら頭の中で、理論マスター/理論サブノートを頭の中でイメージして、ページごとの内容を思い出してみる。記憶があいまいな部分は帰宅後に復習する。

・昼食後⇨理論回し30分+柱上げ30分

・就寝前⇨理論回し30分~40分 ※いつの間にか寝ていることが多い。睡眠記憶を期待する。

柱上げがマンネリ化したら、理論テキストで各理論の制定趣旨あたりをさらっと見ておきましょう。なぜこの理論の適用要件はこんな内容なのか、なぜ手続き要件があるのかをさらっと考えてみるのも理論暗記の手助けとなります。

今回は私の直前期時代の理論の勉強法を紹介しました。

よろしければご参考くださいね。


プロフィール

相続税・贈与税サービス

定期的なサポートサービス

単発のサービス

申告のみプランサービス


■編集後記

行政書士の登録の書類審査。

■一日一新

京都駅で強風カレーうどんを食す。

税理士 丹尾 淳史
税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

プロフィール お問い合わせ
Visited 1 times, 1 visit(s) today

Follow me!

PAGE TOP