勤務税理士時代に仕事を優先することにより、つい疎かにしがちなものがありました。
その疎かにしがちなものは実はかなり大切なもので、独立開業後は意識して時間を確保したいと考えています。
今回はその大切にしたい「時間」を3つご紹介させていただきます。
知識を仕入れる「時間」
一つ目は新しい知識を仕入れる「時間」です。
ひとり税理士の場合は、事務所の経営、記帳や各種申告書・レポートの作成などの実務、ホームページ・ブログの運営、事務処理などもすべて1人で行わなければなりません。
そしてそれぞれの分野の知識を仕入れる必要があり、私は1日の生活の中で知識を仕入れる時間を意識的に設けるようにしています。
具体的には、毎日22:00~23:00の1時間です。
最近では、月曜日は「税務通信」より最新の税務知識を、火曜日以降は「SEO対策」、「ひとり会社の経営」、「リモート経理」、「事業承継税制」などの知識を仕入れています。
卸売業が「商品」を、製造業が「材料」を仕入れるように、税理士も「知識」を仕入れる必要があります。
大切なのは「知識を仕入れる時間」が「作業(実務)の時間」によって妨げられないことです。
そのためには「作業(実務)の時間」に終了時刻を決めて、それまでに作業を終了させる必要があります。
日によっては1時間~2時間ぐらい「作業(実務)の時間」が延長することはありますが、今後はなるべく減らしたいと考えています。
作業効率化のための知識も仕入れて、「作業(実務)の時間」が減らせるようにしたいですね。
運動する「時間」
2つ目は運動する「時間」です。
昨年の新型コロナウイルスの影響によりリモートワークが主流となったときから1日の生活に運動する習慣をとりいれました。
今では1日おきに“ランニング”と“筋トレ”を繰り返すようにしています。(気分によってはトレーニングがランニングに偏ることがありますが…)
「運動」は健康の維持、ストレス解消、アイデアの思いつきなど様々な効果がありますが、営業的な視点で見た場合に運動により健康的な身体(見た目)を維持することでお客さまに良い印象を与えることができます。
私は「運動」をプライベートの時間でやるという認識はなく、仕事の一つと捉えて勤務時間内にやるようにしています。
そのために勤務時間は勤務税理士時代より1時間30分ほど長くしています。
また、年齢を重ねても健康的な身体を維持することは自分の自信にもつながります。
これからも無理せず運動は続けたいと考えています。
睡眠の「時間」
最後に寝る「時間」です。
勤務税理士時代に同僚達が自慢しあっていたのが「いかに睡眠時間を削って仕事をしているか」でした。
22:00まで仕事をしてようやくスタートライン。日付が変わってからが勝負開始、ベテランにもなるとその後に深夜残業の仲間と呑みに行き3:00~4:00にカプセルホテルで仮眠、翌日に通常出勤をして、その武勇伝を自慢するといった感じです。
睡眠時間を削って仕事をすることに当時から違和感を感じていましたし、独立開業後は絶対しないと決めています。
開業後は睡眠時間を最低でも6時間30分は確保するようにしています。(理想は7時間ですが)
スマホのアラーム音で起きるのも急に睡眠を遮断されたようでストレスを感じていたので、最近はスマホのアラームはOFF、腹時計で起きるようにしています。起床時刻に15分~20分の誤差は生じますがなんとか腹時計で起きれるようになりました。
私は税理士を目指したときから65歳の定年で退職するのではなく、働ける限り働くことを決心しました。
20代後半から「定年までにできる限りたくさん稼ぐ」という発想は捨て、「必要最低限の食っていける稼ぎを維持しながら、自ら定年を設けずにできる限り職業とともに生きていく」という発想に切り換えました。
そして「できる限り職業とともに生きていく」ためには、自信の「健康」を大切にする必要があります。
そのためには「運動」と「睡眠」(あと「食事」)がポイントです。
仕事で「健康」を犠牲するのではなく、仕事をして生きていくために「健康」を大切にしたいです。
-編集後記-
午前中は打合せ。
昼からランニングした後に確定申告作業に移ります。