例えば不動産の情報を遺産分割協議書に記載する場合には、謄本の情報をベースにすることが一般的ですが、謄本をみているとに変体仮名に出会うことがあります。
滋賀県のとある地名で「さ婦(ふ)谷」というのがあるのですが、謄本上では
と表記されます。
この「ぬのごにょごにょ」した文字を変体仮名というのですが、Wordに最初から登録されているわけではなく、一定の手続きをして登録する必要があります。(無料)
今回はWordの変体仮名の登録方法について整理しました。
Step1 戸籍統一文字番号を調べる。
使用したい変体仮名の「戸籍統一文字番号」を調べます。
法務局のページの「戸籍 国籍」にある「戸籍統一文字情報」で検索できます。
1.「戸籍 国籍」のページを開きます。
2.「戸籍統一文字情報」のリンクをクリックして、「戸籍統一文字情報」のページに移動します。
3.戸籍統一文字情報のページの「読み」に「ふ」を入力して、「検索」します。
4.検索結果の中から使用する変体仮名の文字を探します。
大量の文字から探すのは大変ですが、ここは踏ん張りどころ。
個人的には変体仮名は最後のほうにある印象です。
5.「戸籍統一文字番号」の数字をコピーします。
Step2 グリフウィキで変体仮名の一文字をインストール
1.グリフウィキ(GlyphWiki)のページを開き、「検索」の入力欄に「戸籍統一文字番号」を入力して検索します。
2.該当する変体仮名をクリック。
2.(1字フォント)をクリックすると、koseki-900910がダウンロードされるのでクリック。
2.「インストール」をクリック。
Step3 Wordで変体仮名を入力する
1.Wordで日本語入力で「げた」を入力して「〓」に変換する。
2.「〓」をマウスで囲む。
3.フォント検索で「koseki」と入力。
そうすると先程グリフウィキでインストールした「koseki-900910」が表示されるので選択。
4.Goal!!変体仮名が表示される。
以上です。
相続業務をしていると「変体仮名」に遭遇します。
「変体仮名」を現代語のひらがなや漢字で表記をすると、誤記扱いとなり遺産分割協議書自体が無効になるリスクがあるものと考えられます。
登記簿謄本で変体仮名の字は変体仮名どおりに表示して安心して相続業務に取りかかりましょう。
■編集後記
夕方まで税理士業。夕方ブログ。
■運動は仕事
仕事後、筋トレ。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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