【相続税/贈与税】相続発生後の手続きはたくさん。大切なのはやはり生前対策!

滋賀県の海津大崎にて 桜の花びら D7200で撮影
滋賀県の海津大崎にて 桜の花びら D7200で撮影

相続発生後の手続きはたくさんあります。故人を偲ぶ時間がないぐらいに。

今回は、相続発生後の手続きをスムーズにこなすためにも生前中に信頼できる士業をさがすことの大切さを整理しました。

身近な人が亡くなった後の手続きはたくさんある

上記の図は身近な亡くなった後の手続き・届出の一般的な流れとなります。

引用元は「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」という本で、近くの書店でも長期間人気ランキングベスト10位以内に君臨していた本です。

この図でもわかるように、故人を偲ぶ余裕がない位、遺族は様々な手続きを実行していく必要があります。

今回、オレンジ色の箇所は私のほうで色塗りさせて頂きました。

故人の財産の規模や状況によりますが、オレンジの箇所は特に労力が必要な項目となります。

これらの項目は法律や税金の知識も必要となってきますので、税理士や司法書士の力を借りながら手続きを進めることが一般的となります。

とりあえず、身近な人が亡くなったあとは、遺族には通夜・葬式以外にもたくさんの手続きをこなす必要があるということを意識しましょう。

身近な人が亡くなった後に税理士は探すことはリスクが高い

事業主など税金や登記について一定の知識のある方は普段から税理士や司法書士と付き合い、生前中に相続対策をするケースが多いと思いますが、いっぽうで身近な人が亡くなられた後に相続税がかかることが判明してはじめて税理士を探す方も多いと思います。

ただ、税理士といっても全員が相続税に強いわけでもなく(むしろ相続に強い税理士は少ない)、普段あまり税理士と関わらない方が相続税に強い税理士を探すのは至難の業となります。

税理士を探すときは最近ではインターネットで検索するケースが多いと思いますが、おそらく多くの事務所が「税務顧問やります、経営改善の支援します、相続税強いです、なんでもできます」と掲げていると思います。(とりあえず「なんでもできます」と言っておけば、お客さんが来るだろうという考え)

相続財産のなかでも、特に税理士の実力の真価が問われるのは不動産の評価と自社株の評価です。

この2つの財産は一般的には相続財産全体のうちに占める割合も大きく、また税理士ごとに評価額も異なるので、相続が得意でない税理士に依頼すると本来支払う必要のない税金を支払ったりすることもあります。

個人的に相続税に強い税理士をインターネットで探すには以下のポイントが大切かなと思います。

➀その税理士のホームページの相続に関する記事(情報)が豊富であるか、その記事は最新か?

⇒相続関連の記事を執筆するということは、相続業務に関する知識が豊富な証拠。できれば最新記事の投稿日付をチェックしましょう。(古い情報を掲載しているのは、それはそれで問題なので)

②税理士本人が担当してくれるか?

⇒ここは特に重要です。相続というのは故人にとっても遺族の方にとって大事な行事です。その相続業務を税理士本人が窓口となって対応してくれるかは非常に大切です。なかには、最初の面談と最後の報告だけ税理士が立ち会うだけで業務全般はライセンスのないスタッフ任せという事務所も多数存在するので注意。

生前中に信頼できる税理士/司法書士をさがしておくことが大切

前節では相続を開始後にはじめて税理士を探すという事例を挙げましたが、やはり一番大切なのは生前中に信頼できる税理士と司法書士を見つけて相続の準備(いわゆる生前対策)に備えることです。

相続が争族にならないために、生前中に誰にどの財産を相続させるか分割案をじっくり練り、遺言書を作成することも大切です。

また、相続税の負担を減らすために様々な税制の特例を適用することになりますが、これらの特例は生前中に適用要件を満たすための整備をしないと適用を受けることが難しいものがほとんどです。

また、生前対策の業務をして思うことは、名義変更をしていない不動産が数多く見受けられることです。

先代の相続のときに不動産を相続したが名義変更をほったらかしにしているというケースです。

仮に例えば兄弟の誰かが不動産の権利を主張すれば、そもそもご自身の財産に含めてよいか疑問視せざるをえなくなり、相続税の試算や生前対策に影響でます。

名義変更はほったらかしの不動産を所有していれば、なるべく早く司法書士に依頼し名義変更の手続きをすることもおすすめします。

ご自身が生前中に信頼できる税理士と司法書士を探しておきましょう。


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■編集後記-

昨日は、所得税の確定申告書の製本をしました。その後、「一時支援金」の記事を整理。

■一日一新

記事の下に張り付けるのプロフィールを作成しました。

税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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