会社員時代の「普通」が独立開業後に強みになるということをまとめてみました。
お客さまの言葉から気づく
個人申告の報告会をしているときに、あるお客さまから以下のようなのお言葉を頂きました。そのお客さまは私に依頼される前に他の税理士に個人の確定申告を依頼されたのですが、その税理士の対応に気が障ったらしく今回私に依頼されたとのことです。
「知り合いに税理士を紹介されて個人申告を依頼したんだけど、口調も偉そうだし、説明もテキトーで存外な扱いにされた気分でした。丹尾さんは、話もきちんと聞いてくれるし、質問してもすぐにリアクションを返してくれる、今回依頼して本当に良かったです!」と嬉しい言葉を頂きました。
ただ、私はいうとそのお客さまに特別何かをしたわけではありません。
おそらく、そのお客さまには私のした「普通」に感謝をして頂いたと思います。
お客さまが喜んで頂けたのは、私の前に依頼した税理士が本当に良くなかったのか、それとも私が勤め人のときに「普通」にやってきたことがこの業界では風化の一途を辿っているのか、のどちらかなと思います。
個人的には「前者」であることを願いたいですが、現実は「後者」なのかなと思います。
勤め人時代の「普通」
勤め時代の「普通」とは何か。
「普通」については個人差はあると思いますが、私の思う「普通」とは以下の通りです。
・あいさつをする
・何かしてもらったら気持ちを込めてありがとうと言う
・基本的な丁寧語で話す(年齢の上下は関係なく)
・約束した時間に遅れない
・お客さまの話をしっかりと聞く
・お客さまから頂いた質問にリアクションをとる
・期限を守る
・法律を守る。
決して何か特別なことをしているわけではありません。
勤め人に求められる基本的なこと。
本当に社会人として基本的なことをしているだけです。
ただ、独立開業して「経営者」になったり、士業の資格を取って「先生」と呼ばれるようになると妙に自分を特別視してしまい、この基本的なことが疎かになる人が一定数います。(もちろん、継続されている方もおられますが…)
独立開業後も勤め人時代の「普通」を継続することで、意外とそのことが武器になると思います。
勤め人時代に磨き上げた「普通」、言い換えれば「謙虚な姿勢」。
独立開業後も謙虚な姿勢でいることを大切にしたいと思います。
勤め人時代の「普通」で特に大切なしたいもの
前節で列挙した「普通」のもののうち、特に大切にしたいのは“お客さまの話をしっかりと聞く”ことです。
これについては私自身まだまだ課題はありますが、今後も場数を踏みながら改善したいと思います。
前月に大阪で活躍されているひとり税理士の山本祐次良先生(https://co-tecnica.com/)の「ひとり税理士の生き方セミナー」を受講してあるヒントを頂きました。
そのヒントとは「まずはお客さまのお話をじっくりと聞くこと。その話の中でお客さまが悩んでいることや困っていることを炙り出し、その炙り出した課題について自分ならではの解決策を示せるように、その課題と自分の強みのすり合わせをすること」です。
次元の高い内容でいきなり実行するのは難しいですが、意識することは大切かなと思います。
一番やってはいけないことは、「自分が得意なことをお客さまに押し売りする」「お客さまを自分ののやり方に無理に当てはめようとする」ことです。
この2つは“やらないことリスト”にメモしようと思います。
■編集後記
近くのパン屋で買った食パンが実家の両親に大好評!
また買おうと思います。
■一日一新
お土産を買いに叶匠寿庵。雨の日の叶匠寿庵もまた良きなり!
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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