【独立開業】「○○○はオワコン(笑)」オワコンの意外な世界とその応用について

滋賀県 白髭神社の朝
滋賀県 白髭神社の朝

「○○○はオワコン(笑)」

ネット上である対象を嘲笑するときに使用される言葉。

ネット上では「○○〇はオワコン(笑)」の業界で生きている私がオワコンの意外な事実とその応用について整理しました。

「〇〇〇はオワコン(笑)」

「○○○はオワコン(笑)」

ネット上でよく見かけるネガティブな言葉ですね。

特に2014年、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文で「コンピュータの発達による自動化(AIロボット化)が急激に進み、多くの仕事人間が必要なくなってしまう」と発表し世界中に衝撃を与えたことで、ネット上では「○○○(職業)はオワコン(笑)」という言葉がたくさん生まれました。

多くの国家資格系の職業、もちろん私の保有する税理士も「○○○(職業)はオワコン(笑)」の対象とされ、記事によってはAIで奪われる職業のランキングで上位に君臨することもあります。

ただ、税理士本人である私からみた場合、そういった記事を書いたライターは税理士を単なる経理担当者&申告書作成者と捉えているような節や、過去に誰かが書いた記事をそのまま流用しているように節があり、税理士という仕事をほとんど理解していないなというのが本音です。(経理や申告書作成も税理士業務の一つですが、あくまでその一つに過ぎません。)

また、「○○○はオワコン(笑)」という言葉は努力しない人間にとっては最大の慰めの言葉かなと思います。「あんな仕事、努力して頑張って就けたとしてもオワコン職業(笑)。それなら無駄な努力をしないという選択肢をした自分は賢い!」と努力をしない自分を正当化するにはもってこいの理由です。

ネットでは「○○○はオワコン(笑)」と嘲笑されている世界でも実はチャンスがたくさん転がっているということはよくあります。

外からその世界を傍観して批評するのではなく、その世界に入ってみることが大切です。

意外と知らない“オワコンの世界”

税理士の仕事が“記帳代行(会計)”や“簡単な税務申告書の作成”、“回答が白黒はっきりの税務相談”だけであれば“オワコン職業”と言われていても仕方がないと思います。

でもそのような仕事は税理士の仕事の一部に過ぎず、今では税務をベースにコンサル業をしている税理士のほうが多いです。(少なくとも私の周りの税理士仲間は)

回答がグレーな税務相談をより白に近づけるように事実整理や書類の整備をしたり、財産を移転する際に複数の手段を考えて税務面はもちろんのこと資金面やその他の法律面など総合的に判断してベストな方法に導くなど、これらはほんの一例に過ぎませんが、こういったコンサル業が今では主流となってきます。

単に経理できる、申告書を作成できるといっただけでは、今の税理士業界で生き残るのは難しいかなと思います。

基本的な会計・税務業務に+α(他の法律知識、IT、効率化、経営助言、複数の税目の観点から総合判断できる税務能力、マーケティングなど)をいくつ足せるか、いくつ掛け合わせるかがこれからの税理士業界を生き残るために大切になってきます。

つまり“オワコンの世界”とは以前より遥かに求められるレベル(壁)が高くなった世界のことかなと思います。

ただ、その壁を超える道はひとつだけでなく多くのルートが見え隠れしているということ、

そのルートを見つけて壁を超えるには「基本的な会計・税務」に複数の+αが必要になったということです。

+αは自分が得意なこと、好きなこと、興味のあること、将来需要がありそうなものなど何でもいいと思います。

その基本的に実務能力に+αをいくつかぶら下げて障壁を乗り越える頃には自分の実力は格段にアップし、自分に仕事を依頼するお客さまも次第に増えるようになります。

“オワコン”で得た技術や知識は応用すれば活きる!

ネットや世間など外側の世界でささやかれているオワコンに敢えて挑戦するのもありかなと思います。

私が平日毎日に記事を書いているWordPress(ブログ)もネット上ではオワコンと言われることもあります。(ブログ⇒ you tube ⇒ instagram ⇒tiktok⇒??が流行!?)

ただ、Word Pressで培った技術はいろんな場面で役に立ちます。

例えば今回の一時支援金の業務もそうです。

申請者の多くは一時支援金の専用サイトで検索して、登録機関に問い合わせをします。

士業のうち半数ほどはホームページのリンク先を貼っていますが、ほとんどのリンク先はホームページのトップページ。

トップページには「一時支援金/月次支援金」のキーワードが見当たらなく、たどり着いた申請者の方も困惑してしまいます。

結局は直接電話しないといけない、有料か無料かも、有料ならいくらぐらいなのか電話しないとわからないという不安・煩わしさが申請者の方に生じてしまいます。

解決策としてはWord Pressで独自の一時支援金の専用サイト(問い合わせフォームを含む)をつくって登録機関の登録時にその専用サイトのリンク先で申し込むということです。(外注ではなく自作でホームページをつくっているからこそなせる業です!)

そうすれば申請者の方もその一時支援金の専用サイトにたどりつくことができますし、その士業に依頼する場合も電話をせずともすんなりと問い合わせフォームで依頼することができます。(有料で事前確認を引き受ける場合にはあえて手数料を提示することもおすすめです。お互い手数料の交渉の手間も省けるので)

また、士業側にもメリットがあります。問い合わせフォームからメールで依頼して頂くことで一時支援金の電話対応で今やっている3月決算の作業がストップしてしまった、手数料交渉に時間を要した、断るのに罪悪感があるといった煩わしさから解放されます。

私も有料で事前確認を受けていますが、スポットでの依頼でも1日複数の依頼があります。(無料ならもっとたくさん問い合わせがあると思いますが…)

おそらく有料の登録機関のなかでは比較的捌いている件数は多いのかなと思います。

リンク先はこちら

“オワコン”で得た技術や知識はいろんな場面で必ず役に立ちます。

その貴重な技術や知識を別のものと組み合わせて、オリジナル性の高いビジネス手法を磨いていきたいですね。


プロフィール

相続税・贈与税サービス

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■編集後記

今日は一時支援金の事前確認を複数件こなしたあと、地元の勉強会に参加します。

■一日一新

フルート練習をまっ昼間にします。


税理士 丹尾 淳史
税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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