税理士業界にはいって早8年目。
スモールビジネスを中心にたくさんの方の会計/経理業務のサポートをさせて頂きました。
今回は、私の経験談のもと経理するタイミングとその人の特徴について分析しました。
毎日、毎週、毎月ごとに経理する人
まずは毎日 or 毎週、毎月ごとに経理する人についてです。
現預金の取引など日々発生する取引は毎日ごと or 毎週ごとに経理し、締め日のある売上や仕入、クレジットカードの経費などは月ごとに経理する人がこのカテゴリーの一般的なモデルと考えてください。
このカテゴリーに含まれる人は、経理の大切さを理解している方が多いと思います。
PDCAサイクル(Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善))という言葉は一度はきいたことはあると思いますが、経理というのはCheck(評価)に該当します。
毎日、毎週ごとに経理する人はこのPDCAサイクルが速いです。
経理の回数が多ければ多いほど売上と利益の予測をする回数が自然と増えます。
もし、黒字予測ならその要因を会計情報から分析することもできるし、赤字予測なら商品・サービスの内容や営業活動、無駄な経費の削減など見直しをする必要があります。
このカテゴリーの方は会計情報によって自分の事業を分析し、改善し続ける方が多いです。
そのため、黒字事業を営んでいる方が多いというのも特徴です。
私がこれまで担当したお客さまのうち黒字事業や優良事業と言われる方のほとんどがこのカテゴリーに含まれる方でした。(私以外の税理士も同意見の方が多いです。)
確定申告の時期に1年分まとめて経理する人
今度は前節の真逆の人を挙げました。
フリーランスや個人事業者の場合、前節よりもこちらのカテゴリーの人のほうが多いのかなと思います。
このカテゴリーの方は、年内は自分の感覚に任せて売上や利益を予測をする方、青色申告の特別控除(55万円or65万円(電子申告要))などの節税目的を第一に経理をするという方が多いと思います。
毎日が忙しいとどうしても経理は後回しになっちゃいますよね。(私も以前はそうでした(笑))
後回しになって翌年の確定申告の時期に1年分の経理をするループに陥ってしまう・・・。
やはり問題は、PDCAサイクルが年内に上手く回せないことかなと思います。
年内に経理というCheck(評価) を抜けてしまうため、Action(改善)の回数も自然と減ります。
また、 Action(改善) をした(つもりだ)としても、その成果は感覚でしかわからないため、黒字活動していたつもりが、実は赤字を垂れ流していたということもあります。
実際のところ、納税者の方のうち多くの方がこちらのカテゴリーに分類されます。
なるべく早くこのカテゴリーを脱出しましょう。
Check(評価) ➡Action(改善)で「稼ぐ力」を磨く!
私は税理士がゆえに説明会などでは(複式簿記による)経理のメリットは青色申告の特別控除で所得税、住民税、事業税の節税ができると強調言いがちです。
ただ、本当に大切なことは「経理」が、PDCAサイクルの Check(評価) という役割を果たしており、Action(改善) の行動を起こすための起爆剤であることかなと思います。
毎日、毎週、毎月、経理をしてPDCAサイクル を何度も回転させることで、何が良くて何が悪いのか実際の事業活動(行動)と会計データ(結果)を分析することで「稼ぐ力」を磨くことができます。
「経理」という行動は、お金を直接稼ぐものではないですが、「経理」によって生まれた会計データは「お金を稼ぐ」きっかけづくりとなります。
また、黒字事業を経営する事業者の多くは経理の大切さを知っています。
事業者の皆さまには経理を好きにながら「稼ぐ力」を身につけさせて頂きたいです。
■編集後記
午前中はブログ&プライベート。午後から生前対策の報告会でした。
■運動は仕事
運動ではなく朝、昼と絶食しました。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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