会社員時代と独立開業後とではおカネに対する意識が大きく変化しました。
特に変化したことについて整理しました。
資産、負債、収入、支出を日々意識するようになった
勤務税理士(会社員)時代は、毎月自動で給料が支払われることもあり、自分の収入や貯蓄の残高をそれほど意識していませんでした。
毎年1回、会社から送付される源泉徴収票を見て、「去年より収入が増えた or 減った」と一喜一憂するぐらい。
独立開業後は、その真逆。
リアルタイムで自分の資産や負債、収入や支出の状況を日々確認するようになりました。
個人的に独立して一番大切なことは資金がショートしないこと。
特に私のように勤め先から暖簾分けがなく顧客ゼロから独立開業した場合には、収入よりも支出が先行するためキャッシュがどんどん目減(めべ)りしていきます。
そのため、毎月の収支予測や資金繰りを把握するため、会計ソフトを使って日々の取引を経理するようになりました。
毎日経理をしていると自然と試算表(貸借対照表(以下「B/S」と損益計算書(以下「P/L」)をみる機会も増え、自然と資産と負債、収入と支出の状況を把握することになります。
税理士業など原価率の小さいサービス業は、事業の軌道が乗れば乗るほど収入、利益も増え、結果キャッシュの残高も増えます。
そうなると試算表をみることが楽しくなりますし、数字を見て「よっしゃ、がんばろ!」とポジティブな気持ちになれます。
モノではなくコトにお金を使うようになった
最近は特にモノではなくコトにお金を使うようになりました。
自宅兼事務所という限られたスペースで生活していることもあり、自分の生活空間にはモノをたくさん置かないようにしています。
そのため、モノを買うときは
「本当に必要なものか?衝動買いではないのか?」というのを自問自答し、本当に必要なもののみを買うようにしています。
生活空間のスペースが狭いと息苦しく感じてしまいますからね。
あと、所有すると維持費や税金がかかるということもモノにお金を使わなくなった理由の一つです。
代わりにモノに使わなくなったぶん、コトにお金を使うようになりました。
家族や友人とご飯を食べに行く機会、一人旅、仕事の効率をUPさせるツール(会計、税務ソフト、Zoom(有償版)の使用料)、自分の事業に役立つ各セミナー、趣味としての音楽教室の受講料など。
ツールにお金をかけて自由な時間を確保し、その空いた時間を自分ひとりの時間、ヒトと一緒に楽しむ時間に充てています。
将来のおカネをシミュレーションするようになった
独立開業後に事業の財務状況や業績をリアルタイムで把握するため試算表を作成したことが大きかったと思います。
試算表で自分の資産、負債、収入、支出を把握するようになってから、将来のおカネについても意識するようになりました。
➀近い将来では、今月以降の売上目標と売上実績の比較と、比較データに基づく事業計画の修正
②翌年に支払うこととなる今年分の税金&国民健康保険料のシミュレーション、これらの納税負担を減らすための節税計画
③遠い将来、現役を引退したあとの老後資金の長期的な資産運用
自分の身の周りのおカネについては、私の会社員時代のようにぼんやりとしたイメージで把握するのではなく、今のようにデータに基づいて把握することが大切だと感じています。
現在のおカネの状況は会計ソフトを利用してリアルタイムで把握し、将来のキャッシュインフロー(収入金額)については、上司の評価など他人の意思で左右されるのではなく、自分の意思である程度コントロールできるように行動していくことが大切だと感じています。
■編集後記
早朝にスポット業務の対応。
午前中はフルート教室。
■運動は仕事
新緑は楽しみながらバイクで移動。

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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