【働きながら税理士試験】その⑱直前期の心構え

明石海峡公園に住む人
明石海峡公園に住む人

私の場合、1月から4月は理論暗記と計算問題を継続しつつも休日は登山やツーリング、風景写真の撮影などを楽しんでいました。

ただ、直前期以降はリフレッシュの運動(これはコンディション維持のため戦略的に導入)以外は仕事と試験勉強、特に試験勉強を生活の軸にしていました。(もちろん、仕事もしっかりこなしますが・・・)

今日は精神論になりますが、私の兼任受験生時代の直前期の心構えを整理しました。

税理士試験は命を奪われない戦(いくさ)

“税理士試験は命を奪われない戦(いくさ)”

大袈裟かもしれませんが直前期からはこのような気持ちをもって試験勉強をしてました。

ただ、実質は戦(いくさ)です。

士業の世界で生きていくには資格をもつことが大切になってきます。

これは資格をもったから金銭的に裕福になるという意味ではありません。

資格をもつことで生き方にたくさんの選択肢をもつことができるという意味です。

士業の世界では資格がないと常に雇われ立場となります。

変化の著しい時代に、同じ人間の他人(所長)の意思に自分の人生を委ねるというのはかなりリスキーです。

税理士資格を取得していつでも独立して自分の人生を自分の意思で歩めるような生き方を選択肢としてもつことは本当に大切です。

また、資格をもつことで、長い間にわたって税理士の諸先輩によって培われた信頼を自分の身にまとうことができます。

最近、私もスポットでの相談業務が多くなってきましたが、初めてお会いするお客さまでも個人的な情報を開示してもらえるのは、税理士資格の信頼のおかげです。

資格をもつと本当にたくさんの恩恵(権利)を受けることができます。

だから、上位10%~15%の試験を5(3※大学院)回合格するために、受験生は必死になるのです。

最終的には闘う相手は過去の自分となりますが、自分も周りも真剣勝負です。

将来の資格の恩恵を勝ち取るために自分が今戦場(いくさば)にいることを時折意識しましょう。

気持ちは「試験勉強(自分の人生)>仕事」

働きながら税理士試験に挑戦する受験生(以下「兼任受験生」という)の最大の試練はこの5月、3月決算業務に忙殺されながらも受験勉強を継続する必要があることです。

5月は仕事が忙しくなり学校にも通う暇もなく、受験勉強もストップして今年の試験は諦めたという兼任受験生も多くなる時期です。

確かに給与を貰っている以上、事務所から与えられた仕事はしっかりこなす必要があります。

ただ、仕事を理由に税理士試験を諦めるのは違うと思います。(試験を諦めた理由を他人に押しつけているようなので…)

仕事がどんなに忙しくなっても(例えば、平日9:00~21:00まで仕事、土曜日も仕事)、勉強を継続できる工夫をしましょう。

私の場合は残業等の影響がでない早朝に1.5時間、行きの電車で30分、昼休み40分、夜帰ってご飯を食べて入浴後の1~1.5時間はどんなに忙しくても確保するようにしてました。(一日最低3時間~4時間は勉強時間を確保)

事務所の仕事をこなすいっぽうで、兼任受験生は強敵達と将来の税理士資格の恩恵を勝ち取るために戦場(いくさば)にいることは働いている最中も意識することが大切。

仕事はしっかりこなす、ただし、“試験勉強(自分の人生)>仕事”ぐらいの気持ちは常にもつ。

その気持ちを揺るがす人(過去に税理士試験に挫折した上司や仕事を理由に今年の受験を既に諦めた同僚など)が「受験勉強より仕事を優先するべき!」だと主張してきても完全無視。

彼らのように税理士試験という戦場から離脱した人間の声には耳を貸さず、その本試験までその戦場で戦い続けましょう。

せっかくなら直前期をRPGのように楽しむ

前々節、前節と気の張る内容を書きましたが、毎日気の張ることを考えていると途中でガス欠を起こします。

ちょっと気弱になったときぐらいに思い出すぐらいでいいと思います。

それよりも働きながら税理士試験という難しい試練を楽しむぐらいの気持ちで直前期を過ごして頂ければと思います。

私も働きながら税理士試験に挑戦しようとした過去の自分に今では感謝しています。

やはり何かに挑戦しているときは、こころが本当に充実しますし、人間本来の生命力が発揮できる機会でもあります。

ゲームで例えるなら税理士試験は1年1回のコンティニューなしのRPG。

本試験までゲームオーバー(今年の本試験を諦める)にならずに武器や防具(TACや大原で勉強した知識)を磨いてラスボス(本試験)を倒すRPGのようなものです。

ラスボスにたどり着くまでにいろいろな試練を乗り越える必要はありますが、ゲームオーバーにならずに自分なりに色々と工夫して乗り越えましょう。(PRGと同様、難しい試練ほど経験値が大きいです。)

ときには真剣に、ときにはリラックスして。

税理士試験を挑戦しなければ得られことができなかった経験・思いはたくさんと思います。(私個人としてはその経験が独立後の生き方の礎になっています。)

本試験というラスボスにたどり着き、そして倒せるように、楽しみながら直前期を過ごして頂ければと思います。


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■編集後記

昨日は午前と午後を2軒訪問。とりあえす歩きまくりました。

■一日一新

フルートではじめてオンラインレッスンを受講する。新鮮でした(^^)/

税理士 丹尾 淳史
税理士 丹尾 淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒フォークリフトマン⇒塗装工⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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