【独立開業③】独立の「動機」と「目的」から事業コンセプトを導きだす。

クッキーが載ったお皿の画像
にお あつし

この記事を書いた人はこんな人です。ご興味があれば、どうぞ!

にお あつしってどんなひと?(税理士ブロガー。趣味はバイクとフルート♬)

税理士にお あつしの事業計画のイメージ像(私もこのイメージ像を念頭にしながら事業計画を練っています。)

事業計画の全体像

事業計画というのは、具体的には経営計画と資金計画を指すのですが、事業計画を練る前に「事業コンセプト」を考える必要があります。

私もひとり税理士(個人事業者)として、日々事業コンセプトを練り直しながら事業計画(経営計画と資金計画)をブラシュアップしている最中です。

今回は私自身の「事業コンセプト」の考え方について整理しましたのでご参照ください。

事業コンセプトとは?

「事業コンセプトとは?」って質問されてもすぐに回答できる方は少ないと思います。

私も勤務税理士(会社員)時代にその質問をされても回答できないと思います。

独立開業を決心して、事業計画の勉強をして、実際に事業計画をしているという実体験があるからこそ、自分の意見をもって回答できるようになりました。

杓子定規の意味だと「事業コンセプトとは、事業の存在意義であり、この事業は何のために行い、どのようなものなのかを一文で表したもの」とのことです。

正直あまりピンっと来ないですね(笑)

私の考える「事業コンセプト」とは

自分のお店(事業)が ①誰に(お客様)②何を(商品、サービス)③どのように(サービスの内容、質)に提供するか

ということに現時点では結論づけています。

喫茶店を例にとると、

自分の喫茶店が、「①中高年のお客様を中心に、②&③ 落ちついた雰囲気の店内で、海外の原産地から厳選して取り寄せたコーヒー豆を使用して、1杯1杯丁寧にドリップしたコーヒーを提供する」

これが事業コンセプトになります。

また、私の場合は事業コンセプトを会社単位ではなく売上の柱単位で考えています。

税理士事務所全体の事業コンセプトではなく、税務顧問サービス、相続税業務サービス、創業支援サービスなどの売上の柱ごとに事業コンセプトをつくっています。

「事業コンセプトとは?」の質問に対する自分なりの正解を模索し続けましょう。

事業コンセプトをつくる方法

私なりの事業コンセプトの導き出し方をご紹介します。

事業コンセプトを導き出すには「動機」「目的」からまず考えます。

「動機」と「目的」には事業コンセプトを考えるためのヒントがあるからです。

動機とは

自己のエゴイズムを漏れなくぶちまけることですここでは綺麗ごとはなしです。

より具体的にいうと、

独立して雇用されていたときよりも格段に報酬UP!(←稼ぐ意志がないと創業融資の審査に通らない。返済能力のない人間に銀行はお金を貸さない。創業時の返済能力とは事業主のお金を稼ぐという強い意志です。)

雇用されていた時代の不満を吐き出す

となります。

なぜ、独立の道を選んだのか?

お金をもっと稼ぎたいから、自由に働きたいから、今の会社の現状に不満があるからです。

自分の秘密ノートでも構いません。

自分の心が晴れるくらい書き出してみましょう。

目的とは

自分が将来のお客様にどんな貢献ができるかということです。

ここでは綺麗ごとはありです。

自分が将来のお客様に提供できる最高の商品やサービスを思い描いてみましょう。

できれば動機と絡ませて目的を考えるのをおすすめします。

「現状の会社のサービスではこんな不満があるんだ、だからこそ自分が独立したらこういったサービスをお客様に提供するんだという感じです。

この赤字の部分が事業コンセプトの核のいち部分となっていきます。

動機、目的、事業コンセプト

次節で具体例をみてみましょう。

具体例/やらないことリスト

具体例

では具体例をみていきましょう。

ここではわかりやすいように世間的にも認知度のある美容師さんを例にとってみます。

【具体例①】

✑動機

1日に施術を担当させられる顧客数が多く、お客様1人1人に満足できるサービスを提供できていないことが不満である。

✑目的

だからこそ”、お客様1人1人に十分な時間をかけて丁寧に施術し、品質の高いサービスを提供する。(お客様には満足してほしい)

【具体例②】

✑動機

現場で使用している薬剤や薬液は店舗の営利主義方針から安価で粗悪のものが多く、お客様の肌トラブルなどの問題が生じやすい。自分の大切なお客様もこれが原因で失客したこともある。

✑目的

“だからこそ”、安全で良質な薬剤を厳選して、安全第一主義のサービスを提供する。(お客様には安心してほしい)

 

上記で2つの例をご紹介させて頂きました。

このように「動機」→「目的」の順に事業コンセプトの核となる部分をつくっていきましょう。

その核となる部分をひとつひとつ紡ぎ合わせることで事業コンセプトは形成されていきます。

やらないことリスト

「動機(現状の不満)」のなかには、直接的に「目的(将来やりたいこと)」につながらないものもあります。

例えば

・表面上だけの関係。あいさつすらしない。

・職場の人間が病んだり亡くなったりしても特に何も感じない。見て見ぬふり。

・約束の時間に平気で遅れる。

・短い睡眠時間・休日出勤してますアピール。

・会話のほとんどが他人への愚痴、噂話。自分のことはさらけ出さない。他人を茶化す。

・日程調整するときは会社の上司のスケジュール優先でお客様のスケジュールは二の次。

などです。

こういった項目は「やらないことリスト」に箇条書きにしてまとめておきましょう。

実際に事業を開始した後は、この「やらないことリスト」が大切になってきます。

お客様のなかにはサービスの内容以上にその人の人柄や人間性で取引相手を選ぶ方もいるからです。

「やらないことリスト」を日々チェックしながら昔の悪しき習慣を自分の事業から取り除きましょう。

-編集後記-

本日は仕事の合間に、フルート教室の6月の演奏会に向けて曲を選曲する予定。

京都アニメーション制作の「ヴァイオレットエヴァーガーデン」のBGMから選曲する予定(^^♪

北斗の拳外伝のユリア伝のBGMも捨てがたい( ;∀;)

プロフィール お問い合わせ

Follow me!

PAGE TOP