【読書・感想】仕事のひみつ編7「税理士のひみつ」(Gakken)を読んでみた!

税理士の秘密(Gakken)
税理士の秘密(Gakken)

全体の感想!

近畿税理士会から「税理士のひみつ」(Gakken)の本が送られてきました。

読みやすそうな雰囲気のイラストだったこともあり、休憩の合間にサラッと一読。

本の全体の内容は個人的にはGood!。

税理士の仕事の内容、お客さまや他士業(司法書士と社労士)の関わり方、税理士試験の内容、税金の内容(直接税や間接税、税金の種類、税金の使われ方)、税理士の働き方の自由度などがわかりやすく描かれていました。

内容的には、小学生高学年向けの内容だと思いますが、漫画で読みやすく大人にもおすすめできる本です。

ネットでも無料公開されているので興味のある方はこちらをどうぞ。

個人的に特に良かった点

個人的に特に良かった点は以下の3つ。

1.土地の評価は現地調査がポイント

漫画の後半に相続税業務の話も描かれており、土地の評価についてもサラッと説明があります。

「土地の財産評価をするときは土地の現地調査もするよ」という吹き出しとともに、作業服を着た女性の税理士が描かれていました。

実務も漫画のとおりで、土地の評価をする際は現地に行って地目を確認したり、測量もします。

それもそのはず。

現地調査の内容で土地の評価額は大きく変わります。(つまり、税理士の腕で評価額が変わります。)

税務は基本、形式ベースではなく実体ベースでの判断。

書類上の情報だけでなく、実物や現地の情報を加味して仕事を進めるのも税理士の醍醐味です。

2.税理士は自由度が高い

本の前半部分にあたりに税理士の魅力のひとつに「働き方は自分で決められる。」と挙げられており、本の後半から税理士を目指している女性が登場し、目指す理由のひとつに「どこでも働くことができる」と挙げられていました。(税理士の自由度が本全体を通して強調されていたように思います。)

実際に独立すると、税理士はかなり自由度の高い職業だということがわかります。

働く場所、働く時間、売上目標、ターゲット層、提供するサービスの内容など自由にカスタマイズすることができます。

自由度の高い、いわゆる自分の裁量で物事を選択できる力は、人間としての幸福の1つ。

税理士業はその幸福度を最大限満たすことができます。

3.税金を払うことは社会貢献

男の子のセリフで「消費税って余計にはらっているみたいでいやだったけど、世の中の役にたっているんだね。」というのがでてきます。

このセリフは今でなら共感。

リスクを背負って独立して、事業が軌道にのって利益がでると、たくさんの税金を納付することになります。

「たくさん努力してせっかく手にしたお金が、税金でもっていかれる…。罰ゲームかよ!」

最初は私もそう思っていましたが、その考え方だと税金を払うのが億劫(おっくう)になります。

納税は日本の三大義務のひとつで、いずれにしても払わなければいけないもの。

せっかく税金を払うならポジティブな考え方で。

自分が払った税金は、きっと周りに回って必ず誰かに役立つはず。(っと信じたいです))

税金を払うことは大きな社会貢献だ、という考えをもって「納税」に向き合うのも個人的には悪くないかなと思います。

無茶ぶり!個人的にもっと盛り込んでほしかったこと。

この本では、税理士の仕事の内容として

・税務顧問の打合せ場面(経営相談や税務相談、税務代理など)

・相続税業務

・融資サポート 

などが大きく描かれていました。

でも、税理士の仕事はこれだけではない。

実はもっとたくさんあるんです!

・会計ソフトの導入支援

・財務・キャッシュフロー分析

・自社株の税務コンサルティング

・組織再編成業務、M&A業務

・国際税務、国内で事業をする外国人向けのサポート業

・補助金業務

などその他にもたくさんの仕事があります。

また、会計・税務の世界を飛び越えて、自分で新しい仕事をつくる強者の税理士もこの世に存在します。

ただ、これだけの情報量を本に盛り込むと、難しい内容となり子供向けの本ではなくなりますし、大人でも読み始めた瞬間、本を閉じたくなるのかなと思います。(笑)

この本は、税理士の世界を最初に知るにちょうどよい内容かなと思います。

甥っ子や姪っ子には、おじさんは税理士という謎の仕事をしていてよくわからないことしてお金を稼いでいると思われがちなので、この本を紹介したいなと思います。


プロフィール

相続・贈与・譲渡などの資産税サービス

事業承継サービス

会計・税務サービス

税務調査等サービス

税務相談サービス


■編集後記

午前中は税務顧問打合せ。

午後から質問回答と決算業務にとりかかります。

夕方、インターバルトレーニング(400m×10本)

税理士 丹尾淳史
税理士 丹尾淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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