きっかけは「憧れ」
子供の頃、ルパン3世1stの再放送をテレビで視ていたのですが、エンディングで曲と一緒に不二子ちゃんが一人で夕陽の丘をバイクで疾走するシーンがあるんです。そのシーンはバイク乗りの孤高な世界が表現されており、一人でも逞しく生きる「強さ」みたいなものが感じられ、僕もいつかはバイクに乗ってみたいと子供ながら思うようになりました。
ただ、きっかけがスタイル抜群の不二子ちゃんだったこともあり、「バイク乗りたるもの、バイクのかっこよさと釣り合いがとれるように、常にスレンダーな身体を保つ必要がある」という謎の信念をもつことになり、バイクに乗る時間よりもランニングや筋トレをする時間のほうが多くなりました。
磨かれる感性
バイクは車よりもはるかに危険な乗り物です。車と違ってタイヤが2つしかないため転倒リスクが高く、乗り手は体むきだしの状態なので転倒すると大けがをします。そのため、バイクで走行中は常に神経を研ぎ澄ませる必要があります。
・路面の気温が何度なのか?
・タイヤは十分暖まっているのか?
・道路が一部凍っている可能性があるからスピードを抑え、カーブはバンク角は浅くしよう。
・橋のつなぎ目はスリップする必要があるからスピードを抑えよう。
・道路端に落ち葉を踏んでスリップしないように道の真ん中を走ろう。
・横風がきついな。転倒しないように体の重心を少し斜めにしよう。
・後続車が危険走行の気配がないか注意しよう。(追突されるとバイク側に甚大な被害が発生)
といろいろな情報を敏感に察知する必要があり、運転に集中する必要があるので感性がかなり磨かれます。
「回り道」をする楽しみ
バイクを乗るようになってから「回り道」をすることが楽しいと気づきました。
バイクの場合、同じ目的地に行くにも高速道路ではなく下道を利用したほうが個人的に楽しいです。
「移動時間」を優先するのであればバイクも高速道路を使用したほうが効率的です。ただ、他の車と同じ道を走り、同じサービスエリアで休憩し、同じ撮影スポットで写真撮影をすることになり面白みにかけます。
いっぽう、「下道」は回り道になることが多く「移動時間」という点で効率的ではないです。
ただ、目的地への複数のルートから自分で道を選択する楽しみ、今まで知らなかった陶器店やカフェを発見する楽しみ、峠道で鹿やたぬきと遭遇したりなど、同じ目的地に到着するにしても下道で走るほうが、新しい発見と多くの経験値を積むことができます。
この「回り道」をする楽しみの自分の価値観への影響について最近感じるようになりました。
-P.S-
昨日仕事終わりに長岡天満宮付近を散歩していると、近く公園に鉄棒があることを知りました。斜め懸垂のトレーニングができるので、ランニングの合間に斜め懸垂をしようと思います。