「食べていけてるの基準」は「年収」から「純金融資産保有高」に!
独立開業をしてもうすぐ3年が経とうとしています。(令和3年4月1日開業なので、現時点で2年10か月。)
約3年が経ち、現時点で食べていけてるのか、又は、食べていけていないのか、問われると、おそらく食べていけてると回答できるかなと思います。(私の努力の成果もあったと思いますが、どちらかというとお客さまをはじめ周囲のヒトに恵まれたことが大きな要因です。)
ところで、この食べていけてるの、基準は何か?、問われると、
独立して2年目前半ぐらいまでは「年収(売上と利益)」を基準にしていましたが、
2年目後半以降は、「純金融資産保有高」を基準にしています。
私のなかでは、
現金や預貯金、売掛金などの事業資金+事業資金に換金可能な金融商品等△借金などの負債=「純金融資産保有高」
と定義しています。
「純金融資産保有残高」が増加し、資金繰りに余裕がでてくると本当に精神的に楽になります。
低単価な案件などの仕事を無理してとらなくてもいい、自分が得意な仕事、自分が挑戦したい仕事、利益率がよい仕事など、自分で仕事を選ぶことにできる状態になってきたのも「純金融資産保有高」に余裕が出てきたからだと思います。
食べていけるようになったら税理士業界にとって良いことをする!
近江商人の有名な言葉で
三方よし、すなわち、
➀売り手良し
②買い手よし
③世間よし
というものがあります。
お客さまと比較的良好な関係を築けていることもあり、
➀売り手良し
②買い手良し
はそれなりに実現することができているのかなと思います。
次は、世間よし、は実現することを目標としていますが、
世間というのは、範囲もさまざま(広ければ、社会全体、など)ですが、まずは身近な世間、独立して自由な生き方の実現を手助けてくれた税理士業界という世間に対して恩返しができればなと思います。
税理士業界への恩返しの1つ目は「安価な金額で契約をとらないこと」
税理士業界への恩返しはの1つ目は、「安価な金額で契約をとらないこと」です。
安価な金額で契約をすると、利益をだすために多くの仕事を受注する必要があり、ひとつの案件に対して割くことのできる時間・エネルギー・熱意はどんどん薄くなります。
結果として、質の低いサービスを量産することになります。
多くの税理士が安価な金額で仕事を受注してしまうと、税理士業界全体の品質も低下することになります。
逆に自分が平均相場以上で仕事を受注するということは、競合先の税理士も平均相場以上で受注する可能性も高くなり、報酬に余裕があるとひとつ案件に対して割くことのできる時間・エネルギー・熱意が厚くなり、税理士業界全体の品質も向上することになります。
今のところ、会計ソフトが機能が向上しても手入力などの作業が簡略化されるだけで、適切な判断とその責任は、税理士が負うことになります。
いっぽうで毎年の改正により税制は複雑化するばかりで、最新の税制をお客さまの事業実態にあわせて適切に当てはめる税理士業務自体の難易度も上昇する傾向にあり、それを考慮すると税理士報酬の平均相場も上昇しても良いのかなと思います。(その難易度についていけない税理士の奮い落としもありますが)
税理士報酬の平均相場を下げようと広告を打ちまくる業者はネット上に散見されますが、その業者の広告には負けず(業者を利用しせず)、安価な金額で受注しないことが大切かなと…。
多くの税理士が平均相場以上の報酬をもらい、お客さまから依頼を頂いた大切な案件に十分な時間・エネルギー・熱意を注ぎ、税理士業界全体の品質が向上する、その要因をつくっていくことが、私にとっての最初の「世間よし」かなと思います。
■本日の仕事
早朝から相続案件、その後個人申告の初回連絡。(全て終えることができました)
午後から個人申告の訪問、税務顧問の資料用意、資産税案件の調査など
□趣味日誌(フルート、フルマラソン、バイク、写真など)
週末は高槻のハーフマラソンを走る予定のため調整練習。
フルートは運指の練習をひたすらやってます!
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
こんにちは!
マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する
京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。
今回は、食べていけるようになったら税理士業界に恩返しをしよう、について述べてみました。