【独立開業記】ひとり税理士。コロナ渦での独立は実際どうなの?大切なこと。

兵庫陶芸美術館 もう一つの世界  NikonD780 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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2021年4月から独立開業してもうすぐ1年経過しようとしています。

この1年、自分が何を思い、どのように考えて行動し、どうにような成果があったかを備忘記録として綴りたいと思います。

独立開業を視野にされてい方もご参考ください。

今回は、「コロナ渦の独立」について実体験ベースで語っていきたいと思います。

独立時の状況

□業界経験値・・・税理士業界8年目で独立。(税理士業界に入る前は機械メーカーに4年、資格試験専念のためフリーターを2年を経験)

□自己資金・・・勤務税理士時代の年収1年分ほど。

□顧客・・・前職が大手税理士法人だったこともあり、のれん分けはなし

独立前の同僚の反応

前職の税理士法人の最終出勤日に、お世話になった上司・先輩・同僚に一応の挨拶をしました。

最終出勤日が2021年の1月中旬。

全国で各地で緊急事態宣言の真っ最中。

まさにコロナ渦です。

一部の方からは独立開業を応援する声をもらういっぽうで、

「よくこんなコロナ渦で不景気、幸先の見えない時期に独立するなあ。独立してもお客さんを獲得できるん?税理士が必要な事業者には既存の税理士がいると思うし、営業もしんどいよ。本当に大丈夫?」という声もたくさん頂きました。

当時はその質問に対する明確な回答をもちあわせていませんでしたし、独立開業して1年経った今、明確な回答をできるか?といえば、まだその境地には至っていないというのが本音です。

独立後の「元」同僚の反応

結果論にはなりますが、事業活動を開始した2021年4月1日から2022年3月の1年間の年収は、勤務税理士時代の年収の+150万円程上回る結果となりました。

自宅を事務所として使用し、ひとり税理士のため従業員を雇わず経費も少なく済むため、売上+210万円から△60万円(税理士・行政書士の年会費やソフトのシステム利用料など)を控除して勤務税理士時代の年収と比較しています。

独立後の私の状況が、前職の税理士法人の一部の方に伝わっているようで、元同僚からは

「丹尾さんは、良い(コロナ渦の)時期に独立したよね。コロナ渦だと給付金や補助金関連の仕事もあるので、新規のお客さまもとりやすそうやし。また、自分が独立するときはいろいろ教えてよ!」といった声、独立前とは真逆の声をもらうようになりました。

ここで何を言いたいかというと、

人は、自分の経験したことのないこと(この場合は独立開業)については、(どちらかというとネガティブなものとして)結構テキトーなことを言ってしまいがちなのかなと思います。

自分にとってネガティブで根拠のない声をもらったときは、深呼吸をすぐに忘れること。

勤め人の集団である職場の同僚の声ではなく、既に独立開業してバリバリ仕事をしている、自分が進もうとしている道の先人たちの声や考えを参考にするほうがいいと思います。

業界分析も大切。一番大切なのは「行動すること」

独立開業する前に、ある程度の業界分析は大切かなと思います。

私なりの業界分析ですが

「税理士業」は、

➀景気のいいときは、儲かった事業主に対する節税コンサル業務等の需要がある、

②景気の悪いときは、資金繰りや事業継続が厳しい事業主に対する給付金や補助金サポート業務等の需要がある、

③景気の良し悪しに関係なく高齢化社会が進む今の日本では、相続税業務や生前対策、自社株の事業承継などの需要がある、

④税理士業界に高齢化に伴い「若い税理士に見てもらいたい」という需要がある。(これは独立開業後、実際に「ある」と実感しています。)(逆に税務調査など経験が豊かなベテラン税理士の先生への需要もあると思います。)

⑤クラウド会計など会計ソフトが便利になればあるほどITや経理効率化に詳しい税理士の需要がある、

など、開業前に「税理士業」という業界を分析していました。(独立前の想定のため、妄想というのが正しいと思いますが・・・)

ただ、こういった想定が正しいかどうかは実際に行動しないとわかりません。

行動してみて開業前の想定と違うのであれば、そのとき軌道修正をしたらいいのかなと。

対策を考えて行動して成果を検証することで、フリーランスとしての経験値が増加しますし、新しいことを経験するのは楽しいものです。

税理士という職業上、毎年の「税制改正」を読み込むこともあり、社会のニーズを察知しやすいという利点もあり、社会の流れを読んで営業活動をすればそれなりに食えるのかなと思います。(独立開業が上手くいかなくても再び勤務税理士に戻るという選択肢もあるので…)

ある程度準備をし、実際に「行動(独立)」して、(食べていけるように)軌道修正をしていく

肩の力を抜いて、ゆっくりと着実と「行動」を積み重ねることが大切だと実感しています。


プロフィール

相続税・贈与税サービス

定期的なサポートサービス

単発のサービス

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■編集後記

一日税理士業&ブログ

■運動は仕事

仕事の休憩の合間に筋トレをしました(^^)/

税理士 丹尾淳史
税理士 丹尾淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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