【雑記】税理士試験時代のエピソード<2日目>

帰路
帰路

昨日、今日、明日と税理士試験が続きますね!

税理士試験は毎年8月(稀に7月)のどこかの週の火曜日~木曜日の計3日間で実施されます。

私の合格科目は1日目の簿記論、財務諸表論、消費税法、2日目の法人税法、相続税法であり3日目を経験したことがありません。

今回は過去の税理士試験を振りかえり、ちょっとおかしなエピソードをご紹介させて頂きます。(受験生向けに「働きながら税理士試験シリーズ」は他に用意してあります。)

本日は本試験2日目です。

法人税法は「悪問」で名高い「平成26年度本試験」で合格

法人税法は平成25年度と平成26年度に受験し2回目で合格しました。

平成25年度は受験専念し理論はひととおり暗記したものの使いこなすレベルに達せず、実力不足で不合格。

平成26年度は、会計事務所働きながらの税理士試験に挑戦し、簿記論と法人税法を受験しましたが、2科目とも合格することができました。

この年の「平成26年度の法人税法の試験」は「歴代最強の悪問」と言われるほど有名で伝説となりました。

理論問題はオーソドックスな問題。法人税法22条の事例問題と連結納税の個別問題が問われ、8割以上書けたと記憶しています。(個人的に理論問題は良問

問題は計算問題

➀従来の法人税法の問題の簿記論の推定問題が合わさった超難解の問題。

②三角合併の個別問題も出題。

③解答用紙は金額を記入するのみならず、ほぼ全問にその金額の根拠や考え方を書かす形式。(一部分の問題に根拠を書かせるのは納得できますが、全問に書かせるのは時間が圧倒的に足らない)

➀~③が組み合わせって当時の受験生は大混乱。

おそらく1/4程の受験生は試験中に挫折し途中退出していきました。

私も時間がある限り粘りに粘って埋めれる箇所を埋めました。(それでも感覚的には20%未満の正答率ほど)

前半、理論が書き終わったときに「合格できるぞ」と思ったのに本試験終了後の計算問題の手応えのなさは絶望感半端なかったです。

12月の合格発表のときに簿記論と法人税の合格の報せをきいたときは受験生時代を通じて一番感動しました。

相続税法は泥沼にはまる!

1年目に簿記論、財務諸表論、消費税法に受験し全部不合格となるという挫折を味わうも、2年目で財務諸表論、3年目で簿記論、法人税法、4年目で消費税法に合格して意外と順調だった税理士試験。(3年目以降は働きながら受験。)

ただ、最後の科目の相続税法で泥沼にはまることとなります。

泥沼を脱出できたのは4回目。4回受験してようやく相続税法を合格することができました。

個人的に相続税法の受験する受験生のレベル圧倒的に高いと思います。

その要因は

➀官報5科目を狙う受験生は一番最後に相続税法を受験する傾向にあること。(3,4科目以上合格者がゴロゴロいる)

②本試験の理論問題は、複数の理論をベタ書きをさせる傾向にあり一語一句の精度が問われること。

③相続税の計算や財産評価自体が難しいものではないので、一つのケアレスミスが合否に影響すること。

針の穴に糸を通すような試験で個人的には一番苦労しました。

ただ、苦労したぶん実は一番実務に役立っている合格科目はこの相続税法だったりします。

相続業務のなかでもレベルの高い自社株の事業承継業務などは、法人税-相続税-所得税の横のつながりを理解することが大切となります。

その横のつながりの中心となるのが相続税法です。

そういった意味では相続税法を合格して本当に良かったなと思います。

金沢での試験場。試験後の楽しみ!

3年目から働きながら受験したこともあり、官報5科目に到達するまで8年かかりました。

うち1~2年目と8年目は大阪で受験、3年目~7年目の5年間は金沢で受験しました。

金沢で受験していたときは法人税法が11:00、相続税法が14:00に終わることもあり、その後は金沢の街を観光していました。

夏の兼六園にも行きましたし、金沢駅の映画館で「るろうに剣心」も観ました。

関西からはるばる金沢の試験場に出張してきたこともあり、本試験後は気分的には束の間の旅行気分です。

金沢1年目~3年目で主たる観光地を行き尽くしたため、4年目~5年目は試験が終わるとそそくさと帰路についてきました。

楽しみは北陸名物の駅弁を食べることと、本を買うこと。

本はタイトルが「20代(30代)でやっておきたいこと」などの自己啓発本の買い、電車の中でその本を読みながら自分の将来を考えていました。

今は税理士として独立開業しましたが、独立開業を決意をするにあたりあの当時に読んだ本が少なからず影響があったのかなと思います。


プロフィール

相続税・贈与税サービス

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単発のサービス

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■編集後記

今日から仕事再開。

ブログ執筆、その後は相続税実務、夕方面談。

■運動は仕事!

夕方ランニングの予定。

税理士 丹尾淳史
税理士 丹尾淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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