いよいよ今日から税理士試験ですね!
税理士試験は毎年8月(稀に7月)のどこかの週の火曜日~木曜日の計3日間で実施されます。
私の合格科目は1日目の簿記論、財務諸表論、消費税法、2日目の法人税法、相続税法であり3日目を経験したことがありません。
本日から3日間、過去の税理士試験を振りかえり、ちょっとおかしなエピソードをご紹介させて頂きます。(受験生向けに「働きながら税理士試験シリーズ」は他に用意してあります。)
本日は本試験1日目です。
1日3科目受験は超ハード
1年目は会社を辞めて1月から本試験までの7か月間受験に専念しました。
人生ではじめての税理士試験の挑戦。
当時は税理士試験の1科目ごとの難易度の高さ、科目合格制の過酷さを知らず、安易に「努力を続ければ合格するだろ!」と考えていました。(実際に合格するには自分が思っている以上の3倍は努力と工夫が必要でした。)
1年目に勉強した科目は簿記論、財務諸表論、消費税法の3つ。
専念していたこともあり、3科目ともひととおりの講義の予習・復習はついていけました。
ただ、この科目の組み合わせは、本試験の当日はかなりハードだったです。
1日目に実施される試験は、簿記論、財務諸表論、消費税法の3つ。
1日に3科目の試験をこなす必要がありました。
8:00に本試験会場に到着し9:00~11:00の簿記論。1時間30分休憩して12:30~14:30が財務諸表論。
その後、1時間休憩して15:30~17:30に消費税法。
各科目間の休憩が「1時間30」と「1時間」あるといっても前の科目の答案回収に15分、次の科目の15分前着席を考慮すると実質の休憩時間は「1時間」と「30分」ぐらいでした。
そのため、消費税法を受験するときは疲労困憊。かなりのハンデを背負っての受験でした。
ちなみに1年目の戦績は全敗。(1年目のショックと絶望感はかなり辛かったです。)
ただ、良いこともあり、3科目受験したことである程度の勉強範囲に対応する暗記力が身に付き、特に理論勉強が苦にならなくなりました。(むしろ理論勉強が好きになりました。)
クーラーがとまる&嫌な汗をかく
1年目の簿記論の本試験。
試験開始から30分経過後に教室のクーラーがとまりました。
じわりじわりと額や背中に汗が沸いてきます。
ただ、汗がかいた原因は他にありました。
簿記論の個別問題が初見でほとんど解けず、時間だけが過ぎていくのに焦りを感じていました。
会社を辞めて受験に専念した7か月が無駄になっていく恐怖。
その恐怖で背中にかいた汗を特に冷たく感じました。(結果的には単に実力不足だったわけですが…。)
あの汗のかきかたは本当に尋常ではなかったので、今でも思い出します。
官報5科目まで到達できたので今は笑い話とできますが、本番で窮地に陥いって喪失感を味わう経験はなるべくしたくないですね。
1日目の科目は手応えがあると合格!
1日目の科目は簿記論、財務諸表論、消費税法。
この3つは受験生の層も初学者もの方が多く、他の税法科目よりも合格しやすい科目と言われています。
この3つの科目は自分で今回は手応えがあった年は、合格を勝ち取ることができました。
以下、こんな感じです。
簿記論は3回目で合格(個別問題の特殊商品売買と総合問題に手応えあり)
財務諸表論は2回目で合格(理論問題(純資産会計など)と計算問題に手応えあり)
消費税法は2回目で合格(理論問題(内外判定など)と計算問題に手応えあり。試験員の出題意図なども解いている最中に感じることができました)
このなかで一番の思い出は財務諸表論です。
財務諸表論は2年目の年に合格。
28歳だったこともあり受験専念に区切りをつけ、その年の10月から会計事務所で働いていました。
12月の合格発表の日は登山にでかけてました。
下山している最中に父親から電話があり、
「財務諸表論合格したぞ。ようやく1つ合格したな。俺のカンやけど、この調子で合格が続くような気がするわ」
この言葉は今でも思い出します。
現に合格科目が4科目になるまでは毎年1科目以上は合格を積み重ねることができました。
父親のカンは丹尾家の中ではけっこう頼りになります。(外れても母親と一緒に父親にイチャモンをつけるなど笑い話としています(笑)。)
■編集後記
今日から仕事再開。
ブログ執筆、その後は相続税実務。
■運動は仕事!
夕方ランニングの予定。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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