元同僚の会話にて
最近、以前勤めていた税理士法人の元同僚と呑みました。
一緒に呑んだメンバーのなかには、現在もその税理士法人に勤めている者もいて、
その者が言うには、その税理士法人の現職の同僚のなかで、たまに私の話題がでるとのこと。
ただ、その話題の内容を聴いて、ガックリときました。
その話題の私のイメージは独立して数年経過した現在の私ではなく、勤務税理士時代の過去の私でした。
「いつまで過去の話をしてるのかなあ。独立後の自分と勤務税理士時代の自分は別物だが(笑)」
と思いつつ、ただ、独立後の自分を知らない現職の同僚が、勤務税理士時代の過去の私のイメージでしか語れないことは仕方がないかと感じつつ・・・。
会っていない期間も人は成長している
転職、独立などによりある日を境に会わなくなる人は一定数(大多数)います。
その会わなくなった人のイメージというのは、会っていたときのイメージで留まります。
ただ、会わなくなった日から現在まで人は変化します。
私も独立後、3年以上経過しましたが、勤務税理士時代の私と比べてまったく別のベクトルで成長したと思っています。
勤務税理士時代の主な成長は、税務の経験やスキルです。
いっぽうで、独立後の私にとって勤務税理士時代とは異なる様々なベクトルで成長しており、
・対面とネットの両方の営業スキル、交渉スキル、マーケティングスキル
・需要を分析しながら商品をつくるスキル
・業界内のポジションを俯瞰して分析し、自分がどんな税理士でどの層をターゲットにするか見極める能力
・お客さまと同じ事業者という立場として対話(会話)をする能力や伝える能力
・自分の考えを言語化する能力
・自動化、ペーパーレス、効率化に係るITスキル
・ホームページ、ブログを自作し管理するスキル
・稼いだお金を節税・投資し、より多く残すスキル
・自炊、運動して健康を維持するスキル(健康年齢は若返りました)
など、他にも多くありますが、元同僚と会っていない期間に様々なベクトルで成長してきたかなと思います。
逆に私が会っていない元同僚もその会っていない成長は変化していると思います。
役職が上がったり、より難易度の高い、責任が重い業務をこなし、税務のスキル・経験を獲得している可能性があります。
自分が成長していると同様に相手も成長していることを想定する
もし、自分自身が成長していると実感しているのであれば、普段会わない相手も自分とは別のベクトルで成長しているという考えを持つことは大切なこと。
昔のイメージで話すことは、その相手に失礼かなと。(相手からは、「この人いつまで過去の話をしてるの?この人自身が成長してないのかな?」と思われます。)
もし、普段会っていない人と久しぶりに会ったときは、過去の思い出話をするのもいいですが、会っていない期間に、相手がどんな考えで、どんな行動をし、どんな経験をしたのかを聴くのがいいと思います。
それが真の意味で相手に興味を持つということですし、相手へのリスペクトにつながります。
私はこれが独立後に必要なコミュニケーション能力の1つであることも実感しています。
自分が成長しているいっぽうで相手は成長していないと考えるネガティブな人間はなく、自分が成長していたら相手も成長していると考えるポジティブな人間になりましょう。
-編集後記-
1日税理士業。
夕方実家をランニングしました。夕方の風が涼しくなってきました。
こんにちは!
マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する
京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。
今回は元同僚との会話でふと感じたことを綴ってみました。