独立開業後、十分な貯蓄があると精神(こころ)が安定して積極的な考えをすることができます。
今回は独立前に十分な自己資金を確保する大切さを実体験をもとに整理しました。
貯金が減っていく不安
私の場合は顧客ゼロからの独立開業で最初の頃は収入が見込めなかったため、半年間ぐらいは貯蓄がどんどん減っていきました。
また、売上原価がない職種といえど独立1年目は収入よりも経費が先行します。
経費は主に、プリンタや鍵付きロッカー、パソコンなどの事務用品の購入費、会計・税務ソフトの使用料、行政書士の登録手数料、税理士・行政書士・商工会などの年会費、新規顧客開拓のための接待費などです。
ただ、自宅兼事務所で自宅の一部を事務所として使用していたこともあり、事務所家賃の発生を抑えることができました。
これはかなり大きかったです。
独立当初から試行錯誤をしながらも営業活動を継続していたこともあり収入ゼロの月はなかったですが、それでも最初の頃は赤字月が続きました。
貯金がどんどん減っていくことに不安になった時期があります。
それでもその不安が少しで済んだのは独立前に事業用資金としてある程度の貯金を準備できたからです。
十分な貯蓄があると精神(こころ)も安定します。
貯蓄があれば「暇な月≒準備期間、休息」と考えられる
独立した頃は赤字月が連続したものの、後半から一定の収入をあげることができ、独立前より貯蓄残高を増やして年末を迎えることができました。
また、現時点で来年の受注もある程度見込めているため、来年の1月頃には自分が目標としていた貯蓄残高に到達できる見込みです。
やはり十分な貯蓄残高があると自分の精神(こころ)が安定します。
仮に無収入の月があったとしても「余った時間を利用して新しいことに挑戦すればいいや」又は「今まで頑張ってきたのだから人生の束の間の休息」とプラス思考で考えることができます。
個人的には自分の事業で抜本的に変えたい部分があり、準備期間を確保するためにあえて暇な月をつくるのもありかなと考えています。
また、こういう考えができるようになったのも貯蓄にある程度の余裕ができたからと思います。
独立当初は貯蓄が減っていくことに不安を抱き、仕事の内容は気にせず収入をあげることをまず第一に考えてきました。(それはそれで大切な経験だと思います。)
次のステップとして収入のあげ方(集客の仕方や自分が好きな仕事にを比重を高めるなど)を自分なりに試行錯誤をしたいなと考えています。
退職前に貰えるものは貰っておく
退職前に会社から貰えるもの貰っておいたほうがいいと思います。
賞与や残業代(未払の残業代がある場合には特に!)、退職金などしっかり貰って退職しましょう。(当たり前のことを言ってますが…)
これらは独立開業の準備資金として大いに役立ってくれますし、何より独立開業後の自分の精神(こころ)に安定をもたらします。
たまに会社に遠慮して貰えるものを貰わない方がいます。(若いときの自分がそうでした(笑))
会社に転職することが決まっているのであれば、翌月から安定した収入が見込めるので問題ないかもしれませんが、独立後は収入が不安定になると不安になります。
使えるお金が十分にあるかないかで自分の心の状態もかわってきます。
退職前の自分の気持ちでなく、もっと保守的に、独立後の不安定な時期を過ごす自分の気持ちを想定して、会社から貰えるものは貰っておきましょう。
私は前職で有給休暇を全部使い切り(その期間も給与が発生)、かつ、有給休暇期間中に支給日が到来した賞与ももらえたことで、ある程度の開業準備資金を確保することができました。
そのおかげで独立して仕事がない時期でも大きな不安を抱えず過ごすことができましたので。
貰えるものは貰って退職して、少しでも不安を払拭して独立開業をしましょう。
■編集後記
12月27日(月)
午前は事務所で税理士業、午後はクライアントと打合せ。
夕方カメラを物色。
12月28日(火)
一日税理士業をしつつ午後からクライアントと打合せ。
本日で税理士業は一旦仕事納め。
■運動は仕事
ランニング。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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