【独立開業】将来独立を目指すなら配属ガチャに外れてもすぐに退職しないほうが良い理由。

亀岡市の藤の花ベンチ
亀岡市の藤の花ベンチ
税理士
にお あつし

こんにちは!

マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する

京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。

今回は、将来独立を目指すなら配属ガチャに外れてもすぐに退職しないほうが良い理由について述べてみました。

是非、ご参考ください。

独立後も総合力で勝負

ずっと昔から「税理士は資格のみでは食べていけない」と言われています。

この考えは正解。

税理士資格を持っているだけで、自然とお客さまが集まる、

そんな夢のような話はありません。

現実世界では、自分で営業をして、仕事をさばいて、対価を頂くということを試行錯誤しながら繰り返しています。

また、開業税理士としてそれなりに食べていくには資格以外の武器が必要となりますが、

私の場合は、自分が提供する商品に関連する「会計・税務の専門知識と実務経験」を土台に

⑴難しい内容をかみ砕いてわかりやすく伝える能力(話し方、図などを用いたパワポ資料作成能力)

⑵製造現場の知識と経験(製造業のお客さまとコミュニケーションがとりやすい)

⑶話しやすい、相談しやすい人柄

⑷間接的に営業するスキル

⑸その他諸々

などが武器として挙げられます。

これらの武器の多くは、会社員時代に様々な会社・職種を経験して得たものです。(独立後に得たものもありますが。)

税理士は専門職に分類されますが、開業税理士の場合には、専門職であっても会計・税務の専門スキルに上記のような+αのスキルを足し算して総合力で勝負することになります。

これは税理士に限らず、独立してそれなりに食べていけている事業主も同じ。

自分の専門スキルに勤務時代・修業時代に取得した+αのスキルを足して総合力で勝負している人がほとんどです。

+αのスキルを身につけた経緯

私自身は一つの会社にずっと勤めていたわけではなく、独立前も会社・職場を転々としています。

私の職歴と手に入れたスキルを列挙していくと

新卒後は機械メーカーに就職。

経理を希望して入社しましたが、配属ガチャに外れて

⑴法人営業に配属(勤務期間2年)

→難しい内容をかみ砕いてわかりやすく伝える能力(話し方、図などを用いたパワポ資料作成能力)を取得。また、年間200件の飛び込み営業も経験しています。

法人営業が楽しくなってきた頃に、リーマンショックなどの不景気により製造現場の派遣切りの穴埋めのために工場へ配属(これも配属ガチャが外れた)

⑵製造現場に配属(勤務期間2年)

→製造現場の知識と経験を取得。国家資格であるフォークリフト免許、社内の資格ですが、玉掛け、クレーン操作、アーク溶接の資格も取得。また、業務改善やコスト削減を目標にグループをつくって議論、提案、実験、発表する小集団活動を経験できたのは大きかったです。

機械メーカーをやめ、2年間無職生活(無職中は税理士試験専念のため専門学校に通学)を経験し、個人の税理士事務所に就職

⑶個人の税理士事務所で会計・税務顧問業をメインに修行(勤務期間3年)

→独立後の土台となる税務顧問業の会計・税務の知識・スキル・経験を取得

その後、税理士試験科目のうち5科目中4科目を合格したこともあり、大手税理士法人に転職

⑷大手税理士法人で資産税をメインに修行(勤務期間5年)

→独立後の土台となる資産税の税務の知識・スキル・経験を取得

そして独立となります。

前節に記載した「話しやすい、相談しやすい人柄」というのも、会社員時代通じて私自身がそれとなく気づいたことです。(例えば、複数の同僚と一緒にお客さまにサービスを提供しているときも、お客さまから相談を受けるのは私が多かったなど)

前節の「間接的に営業するスキル」は独立後に身につけたスキルで今回は説明省略。

配属ガチャに外れてすぐに会社をやめていた場合は、これらの+αのスキルを手に入れることはなかったでしょう。

ずっと我慢する必要はありませんが、その配属先でスキルを得られるまではとどまる選択も私はありかなと思います。

独立の世界は、多くの世界を経験した人間が好まれる

独立すると、多くの事業主の相手先は(自分を含めた)中小零細の社長となります。

その中小零細の社長は、自分が依頼した仕事をきっちりこなす人を選ぶのはもちろんですが、加えて+αで「面白い人」を選ぶ傾向にあります。

ここでいう面白い人というのは、ギャグセンスがある人ではなく、

その様々な世界で“何か(スキルや人生観など)”を手に入れてきた人のことです。

税理士でいうと、

“会計・税務の業界一本で生きてきた税理士”よりも

“様々な異業種を経験してきた税理士”のほうが好まれますし、

“様々な異業種を経験してきた税理士”のなかでは

“様々な異業種を軽く経験した人間”よりも

“失敗と成功を繰り返しながら様々な異業種を深く経験した人間”

が好まれます。

自分の専門スキルに勤務時代に取得したスキル・知識・経験を上積みし、更に独立後の得たスキル・知識・経験を更に足して総合力で勝負するのが独立の世界です。

自分が望んでいなかった職場に配属されたとしても、その職場(世界)から得られるスキルはあります。

自分が望んでいなかった職場にずっと留まり続けることはおすすめはしませんが、なんのスキル・経験も取得せずに即退職するのはもったいないと思います。

逃げ癖がつくと他人から信用されなくりますし、経験が伴っていないため軽い人にみられがちです。

会社員時代に転職を転々した私ですが、独立後は総合力で勝負しているという観点でいうと、やはり各々の職場でスキル・知識・経験を取得するまでその会社・職場に留まって良かったなと思います。

将来、独立を目指している人は是非ご参考ください。

-編集後記-

ブログ執筆とランニング

夜は今年独立した元同僚と大阪で呑みます。

プロフィール お問い合わせ

Follow me!

PAGE TOP