ChatGPTを触れてみた感想
GW過ぎからChatGPTを使用するようになりました。
最初はパソコンで、最近ではスマホにChatGPTのアプリを入れて日々の業務やプライベートに使用しています。
ChatGPTを使用してみて現時点での私の感想ですが、
情報の精度は、☆☆☆3/5
回答スピードは、☆☆☆☆☆5/5
ChatGPTは
1つの事象に関する質問に対する回答の精度は高い。しかし、複数の事象が組み合わさった質問に対する回答は、一つの事象に関する質問に対する回答と比べて、精度が一気に下がります。
また、回答の内容は一般的な内容に留めるように設定されており、個別具体的な回答はできないように法的な規制がかかっているようです。
ただ、回答はスピードは迅速で、ほとんど多くの質問については10秒以内で回答がでます。
そのため、調べものをする際に、
情報の質を求めるときの優先度は、専門書>Google(複数の情報を閲覧比較できるため)>ChatGPT
一般的な情報を求めるときの優先度は、ChatGPT>Google>ChatGPT
というのが今の私の使用方法となります。
ひとり税理士には相性のよいパートナーになる
ChatGPTはひとり税理士には相性の良いツールだと私は感じています。
ChatGPTは、回答は一般的な内容なものです。
しかし、一般的な内容であってもあらゆるジャンルの質問に対し瞬時に回答できる存在は本当に心強いです。
あらゆるジャンルに満遍なく精通した物知りスタッフが1人いる状態。
よくスタッフを雇っている税理士の先生が、スタッフに意見や考えを聴くことってありますよね。(最終的な判断は税理士本人がしますが。)
それと同じことをChatGPTに聴くことができます。
最近だと、顧問先にある緊急の仕事を依頼されたのですが、
取引事実の確認と自分でロジックを組み立て成果物を作成。
自分でロジックを組み立て後、他に考慮しないといけない要素があるかどうかChatGPTを使用して確認しました。
ChatGPTが出した回答は少し的外れで参考にはなりませんでしたが、場合によっては自分が見落としていた論点をChatGPTによって気づかされるということもあるでしょう。
私にとってChatGPTは心強いスタッフのような存在です。
最新のAIツールを触ってみて自分なりに結論を出すことが大切
Chat GPTのようなAIツールが出現すると、使い勝手よりも将来自分の職業が奪われることの不安や恐ろしさに意識がいき、つい敬遠・毛嫌いしてしまう人も多いと思います。
大衆の関心をひきつけるには、将来に対する不安・恐れ・脅威に関わる事象。
それを知っているマスコミ、記者、(世間的には博識と思われている)インフルエンサー達が短絡的な思考のもと「ChatGPTによって将来奪われる職業」をピックアップして世の中を煽りますから。
記事によっては「ChatGPTによって将来奪われる職業」のなかに「税理士」もランクイン。
ただ、そういった煽り記事に影響されてChatGPTを敬遠・毛嫌いして使用しないのももったいないかなと。
自分の仕事を細分化してChatGPT現時点の機能で
・代替できるもの(代替して欲しいもの)
・補完できるもの
・代替できないもの
にカテゴリーして自分なりに結論を出しておくことも大切です。
個人的には、ひとり税理士の場合には、(ひとりで仕事するため)人的な資本が限られていることもあり、「ChatGPTに代替できないもの」の仕事に特化したとしても、時期や受注状況によっては時間が足りなくなる場合もあります。
ChatGPTと共存する働き方。
現時点ではひとり税理士とChatGPTの相性は良いものだと私は感じています。
■編集後記
肉離れをして2週間経過、5分30秒/kmのペースでランニングできるようになるまで回復しました。
午前中は税務顧問業務。午後から打ち合わせ1件(納品)、その後特殊法人の決算業務に取りかかります。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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