独立開業後に武器となったスキル
独立して3年目。
1年目は、勤務税理士時代の年収を超えませんでしたが、2年目、3年目は今のところ勤務税理士時代の年収を優に超えています。
その要因は、ご依頼頂いた案件のほぼ全てを自分のスキル・経験をもとに捌くことができ、お客さまに満足頂けたからだと個人的に考えています。
ここでいうスキルを3つに集約してまとめると、
①営業力(コミニケション力、メール文書回答力、パワポ資料作成力なども含む)
②税務顧問力(会計から税務申告書の作成、税務相談などの税理士業の一般的な業務)
③資産税力(相続税や贈与税、譲渡所得税、自社株の事業承継コンサル)
かなと思います。
この3つのスキルは会計事務所1社で習得したわけではございません。
①営業力は、機械メーカーの営業部に、
②税務顧問力は、個人の会計事務所に、
③資産税力は、大手税理士法人に、
勤めていたときに習得したものです。
税理士試験科目の合格を増やすと、スキルの可能性は一気に広がる!
個人の会計事務所に勤めていたときに、税理士資格のない(税理士を諦めた)番頭さんから、
「税理士の資格をとっても意味ない。(だから試験勉強なんてせずに仕事をしろっ!)」
と口酸っぱく言われ続けましたが、現実はその番頭さんの言葉に反して、税理士資格は価値あるものであり(この資格がないと独立できない)、個人的には、税理士試験の科目合格だけでも価値あるものと思います。
税理士試験の科目合格を積み重ね続けることは、たしかに「税理士の資格は意味ない」という考えを持つ番頭さんが上役を占めているような会計事務所では意味がないことかもしれませんが、税理士業界のなかでの市場価値は確実にぐんぐんとアップしています。
私も2016年の秋に個人の事務所から大手税理士法人に転職しましたが、当時の私のスペックは
・年齢 30歳過ぎ
・税理士業界歴3年
・税理士科目4科目(簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法)
でした。
大手税理士法人に転職したことで、個人の会計事務所時代に比べて年収が1.6倍程増加し、資産税の複雑な案件を多くこなしたことで、独立後も大きな武器となるスキル・経験を身につけることができました。
現在の大手税理士法人への転職の条件は、2016年当時よりも緩くなったと聞きます。(税理士科目4科目→3科目など)
科目合格を積み重ねて複数の事務所や会社を経験して独立後に使える必殺技を身につけましょう。
独立後は総合力で勝負!
私の場合は
メーカー勤務→個人の会計事務所→大手税理士法人→独立
というルートで独立しましたが、
開業税理士の友達は私とはまったく別のルートをたどって独立されています。
例えば、
➀公務員→個人の会計事務所→ベンチャー企業→独立
②海外留学→大学病院→大手税理士法人→独立
③シンガー→個人事務所→独立
など。
私も含めそれぞれの開業税理士が、それぞれのルートを辿り、そこで得た経験・スキルを活かして独自に顧客の開拓をしています。
また、過去の経験・スキルだけに囚われず、独立後も新しいスキルの獲得のため勉強したり、新しい分野の仕事にチャレンジし、実務をしながら学んだりしています。
独立後は、過去の経験・スキルに、独立後に新しく得たものを加えた総合力で勝負するような感じです。
また、独立後に活躍されている税理士は、1社の会計事務所を経験して独立するタイプは少なく、過去に複数の事務所や会社を経験してその後独立するタイプが多いです。
もし、将来、独立を視野に入れるのであれば、複数の科目合格をした自分を決して過少評価せず、独立後の自分の必殺技を習得するために、新しい環境を求めるのもありかなと私は思います。
転職は勇気がいるものです。
そして独立後、顧客を開拓したり、新しい分野にチャレンジするのも勇気がいるものです。
新しいことにチャレンジする習慣を身につけるためにも転職はおすすめです。
■編集後記
6時に目を覚ましましたが眠たくなり8時まで二度寝。
二度寝で悪夢を見ました(笑)
午前中はフルート教室。
午後は実家に帰り、法人申告業務。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
■相続・贈与・譲渡などの資産税サービス
■事業承継サービス
■会計・税務サービス
■税務調査・無申告対応サービス
■税務相談サービス
■「丹尾 淳史(にお あつし)」ってどんな税理士なの?