品質の高い商品を提供ためには「時間」の確保を最優先
お客さまから資料を共有して頂いたり、打合せをして情報を入手し、その情報をしっかり読み込む。
決算書や申告書の作成業務であれば、その情報を会計基準や税法などの一定のルールの基準に従って処理して業務を進めます。ルールに違反しないように、使える規定の適用もれがないように慎重に進めていきます。
いっぽう、コンサル業務でも会計基準や税法などの一定のルールの基準に従うのはもちろんですが、加えて新しいアイデアをつくりだす必要があります。新しいアイデアを生み出すためには、必要な知識をインプットする必要があり、新しいアイデアをお客さまにわかりやすく伝えるためには、資料作成にもそれなりの工夫が必要です。
ここで何を言いたいのかというと、お客さまの課題を解決できる商品、お客さまに満足して頂けるサービスを提供するためには「時間」が必要だということです。
お客さまの依頼に充てる「時間」を確保することで、品質の高い商品をつくりだすことができます。
自分軸で「時間」の確保をする。
「時間」を確保するために何をやっているのか?
➀1つ目は「「必要」なものと「不要」なものの選別。
この基準は人によって異なります。
私は社内会議はどちらかというと不要派でしたが、別の人によっては社内会議こそ情報の収集の場だと考える人もいるでしょう。
大切なことは自分軸で「必要」なものか「不要」なものかを考え、不要なものは極力省くことで「時間」を確保しましょう。
私の基準では、例えば
・通勤時間
・社内会議、社内でのスケージュール調整
・同業者の活動のうち納税者の方に直接関わることのできない活動
などは不要なものと捉え徹底してやらないことで「時間」を確保しています。
➁2つ目は、安請け合いはしない、断る。
とある税理士の営業代行会社が「安くて評判の良い税理士」のキャッチフレーズで毎年営業活動していますが、個人的には「安くて評判の良い税理士」は存在しないと考えております。
安さを武器に集客する税理士のほとんどが、1件あたりの報酬が安すぎるが故に大量の顧客を抱えないと食べていけないため、顧客1人に対する時間も十分確保できず、低品質やミスの多い商品を提供し、評判を落とし、自滅していきます。
仕事を安請け合いはしない、断る勇気も必要です。
自分が提示した価格で報酬を払って頂けるお客さまを大切にて、そのお客さまのために対して確保した時間をつかいましょう。
➁3つ目は、規模を大きくしない。
私は1人社長という最小単位の事業でやっていますが、最小単位の恩恵を受けております。
・従業員を雇わないため、社内の人間関係のストレスに悩むことはありません。その代わりChatGptなどのAI・ITツールには投資しています。
・事業規模が最小単位のため経理も楽です。
・事務所も居住用マンションの1DKの部屋を借りているので掃除も楽です。
もちろん規模を大きくするにも大きなメリットはあると思いますが、業種によっては「時間」の確保するためには、規模を最小単位にするのも選択肢としてはありかと。
ものごとはシンプルに
多くの事業主は、自分の強みは「品質の高い商品の提供」とPRします。(私も含めて。)
「品質の高い商品」を提供するために何をすべきか?
私は、複雑なテクノロジー(システム)を取り入れるよりも、お客さまに依頼や課題に向き合うための「時間」の確保かなと思います。
テクノロジー(システム)で商品の品質を高めようとすると、そのテクノロジーに沿った画一的な成果物が出来上がってしまいます。
テクノロジー(システム)はあくまで補完的な機能。
自分の「時間」を確保するためのツールとして使用するのが望ましいかなと。
また、自分の「時間」を確保するにはテクノロジー(システム)に頼る以前に、自分の事業に向き合い前節で紹介したような内容を徹底してやることのほうが大切です。
特に私のようなスキル(経験も含む)を売る業種は、
商品の品質の高めるために、
1人のお客さまにどれだけの時間の確保をできるか。
焦らず落ち着いて考える・行動できる時間をどれだけ確保できるか。
十分な時間が確保できていると、良いアイデアも生まれやすい。
商品の品質を保つためには「時間」の確保が最優先です。
ものごとはシンプルに考えよう。
-編集後記-
今週明けに滋賀県の海津大崎に花見に行ってきました。
今週は、桜は散り葉桜になる時期ですね。
にお あつし
こんにちは!
マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する
京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。
今回は、「時間」の確保こそが品質の高い商品づくりにつながる、についてです。