【独立開業】マルチタスクを脱出するために最も効果的な方法は「独立」!

「私が人生の主人公だ」と紅葉が一言。NikonD780 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
「私が人生の主人公だ」と紅葉が一言。NikonD780 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

独立開業した人は、独立開業したことで克服することができた「苦手」というものがいくつかあると思います。

私の場合には、「マルチタスク」がそれに該当し、サラリーマン時代は「マルチタスク」が苦手でしたが独立したことでその苦手に悩まされることがなくなりました。

今回はその体験記を綴ってみました。

マルチタスクが苦手という事実

長年、社会人として働いていると自分が苦手なもの、自分が他人より劣っているものに気づくことがあります。(その逆で他人より優れているもの気づくこともあります。)

私が気づいた自分の「苦手」がいくつもありますが、そのなかでも特に苦手だなと思うのは「マルチタスク」。

ひとつの業務に集中しているとそれなりの成果をだすことができますが、同時に2つ以上の業務をすると、一気に仕事の精度が落ち、よく上司からやりなおしを喰らっていました。

同僚のなかにはマルチタスクが得意な人もいて、その人を見る度に「すごいな」と思いつつコンプレックスを抱くこともしばしば…。

「自分は複数の情報を同時に処理する能力や、脳内で複数の情報を分けて保管する能力が低いのではないか」と自己嫌悪に陥ることもありました。

何故、マルチタスクをしてしまうのか?

「マルチタスクが苦手ならシングルタスクできるようにスケジュール管理をすればいいのではないか。自己管理が甘いっ!出直してこい!」という意見がとんできそうですが、組織で働いている以上、自分のスケジュール管理をしっかりしていても、社内の第3者の都合で急に複数の業務を同時にしないといけない状況にならざるをえないことがあります。

例えば、月末に3つ(A~C)の案件の成果物を納品することとなり、自分なりに計画をたて、A案件の成果物は第1週目に仕上げて上司aにレビュー依頼、B案件の成果物は第2週目に仕上げて上司bにレビュー依頼、C案件の成果物は12月の第3週目に仕上げて上司cにレビュー依頼をしたとします。

ただ、すぐにレビューをしてフィードバックをしてくれたのは上司c(第4週明けにレビュー)だけで、上司aや上司bは他業務に追われていたり、なぜか長期間有休をとったりして、レビュー開始したのは第4週明けになってから。

そうなると私は第4週をそれぞれの上司のフィードバックをもとに複数の成果物を同時に修正したり、彼ら上司の更に上の上司にレビュー&フィードバックをお願いしたり、お客さまとの報告会の日程調整をしたりなど、マルチタスクをせざるを得ない状況に陥ります。

この状況下では(時間やこころに)ゆとりもって仕事をすることができません。

また、「自分では計画をたてて仕事をしていたのに、第4週をこんな状況で過ごすことになったのは誰のせい?」と(他責思考はよくありませんが)と上司への憤りの感情も生じることもあります。

独立後はマルチタスクをする機会が減った原因

「甘い!甘すぎる!上司のスケジュールチェックも部下の仕事。上司のスケジュールもチェックしながらいつでも余裕をもって仕事できる準備をしておくことがビジネスマンとして常識だろ!」という意見がとんできそうですが、その意見が通じるのはその組織内で働く自分の部下だけかなと…。

独立開業すると、他人の予定をいちいちチェックすること自体が非効率(な時間の使い方)であることに気づきます。(会社員時代も気づいてはいましたが、堂々と意見することはできませんでした。)

独立開業後、ひとり税理士として働いていると、基本は自分とお客さまの2者のみで仕事が成立します。

(社内の人間が存在しないため)自分とお客さま対して自分の時間を余裕をもって投下することができ、他者(社内の人間)に左右されずスケジュールを組むことができるためシングルタスクを継続することができます。

ひとつの仕事が終われば次の仕事。その仕事が終われば更に新しい仕事…。

その時間はひとつの仕事に全集中しているため、自然と各々の仕事の精度が高くなりミスも少なくなります。

マルチタスクをせざるをえない原因は「環境」です。

要は自分の意思決定では仕事を完結できない「環境」に身を置いてるからです。

それならその「環境」をがらっと変えてみましょう。

自分の意思決定で仕事を完結できる「環境」に!

その「環境」を変えるのに最も効率的な手段が「独立開業」と私は考えます。


プロフィール

相続・贈与・譲渡などの資産税サービス

事業承継サービス

会計・税務サービス

税務調査等サービス

税務相談サービス


■編集後記

午前中はフルート教室。音楽だけはなく先生との世間話も私の楽しみ。

午後は年末調整業務。

広告の勉強。

税理士 丹尾淳史
税理士 丹尾淳史

1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら

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