スモールビジネスであること
もし起業するならスモールビジネスかなと思います。
スモールビジネスとは、自分1人でもまわせるビジネスをさします。
スモールビジネスに向かない商売は100人中99人が欲しがるサービス。
最も良い例は、「食材」を販売するスーパーなどです。
「食材」は人間が生きていくうえで必須のもので需要はあります。
こういった業種は、スモールビジネスでは太刀打ちできません。むしろ資本力のある大手に任せるべきかなと思います。(実際に私も大手スーパーでいつも買い出ししてます。)
逆に、スモールビジネスに向く商売は、100人中1人ぐらいしか欲しがらないサービス。
いわゆるニッチな分野です。
100人中1人しかそのサービスを欲しがらない、でもそ1人はそのサービスの提供を受けるために相応の対価を払ってくれる
こういったサービスがスモールビジネスと相性がいいです。
その一人のお客さまのために自分の時間を十分に使うことができ、かつ、ある程度の報酬が見込めますので。
その100人中1人を集めればビジネスとして成立します。(その一人に自分の存在を知ってもらうことが大切です。)
また、初期投資に莫大な費用をかけるのはリスクがあります。(その事業が伸びるかどうかはわからないですからね…)
それなら、いっそのこと事務所や店舗を借りずに自宅で起業できるスモールビジネスを選択したほうがリスクをおさえることができます。
スモールビジネスだと儲からないのでは思われるかもしれませんが決してそんなことはありません。
私自身のことを話すと、私は大手税理士法人に勤務したあとに「ひとり税理士」という税理士業界で最も規模の小さいスモールビジネスで起業しました。
起業して1年目は勤務税理士時代の年収を若干下回りましたが、2年目以降は勤務税理士時代の2倍~3倍程あります。
お客さまのなかでも1人社長でかなり稼いでいる方もおられます。
要はやりよう次第かなと。
仮に起業して上手くいかなかっても、スモールビジネスなら最小限で赤字で撤退することも可能です。
自分の経験をいかせる仕事であること
起業で成功するためには画期的なアイデアや発明、ビジネス構築が必要かと思われるかもしれませんが、そんな難しいことをする必要はございません。
むしろ既存のサービスを真似ることが大切。
自分がこれまで経験した仕事や獲得したスキルのうち組織でなくても自分1人でも提供可能なものをピックアップし、自分が所属していた組織がターゲットがしてこなかった客層に提供すればよいかなと思います。
例えば、私の場合、大手税理士法人時代に複数の税理士とタッグを組み、企業の自社株の税務コンサルという業務に従事していました。
ただし、大手税理士法人が提供する税務コンサル業務は報酬も高額となり、その報酬を支払える企業はそれなりの資本力のある会社に限られます。
しかし、その自社株の税務コンサルは、実は中小零細の企業にも需要のある業務でもあります。
企業の規模が小さいと業務の難易度・煩雑さも下がる傾向にあり、税理士1人でも自社株税務コンサルを提供することが可能となります。
このように組織でやっていた業務を、自分1人で提供できる規模にまでミニマム化し、かつ、自分独自の色をアレンジしてサービスを提供することをおすすめします。
まずは真似る、そして自分なりにアレンジしてサービスを構築する、これまでやってきたサービスを提供する、で十分です。
開業前は「ブログ」で情報発信をし、社会の反応を検証する
スモールビジネスで、かつ、自分の経験・スキルから提供できそうなサービスのイメージができたら、(起業前の)勤務しているときから、そのサービスに係る情報・記事をブログで発信することをおすすめします。
できれば無料のブログではなく、WordPressなどの有料ブログで、後々、ブログ付ホームページにカスタマイズできるものをおすすめします。
有料といっても月1,500円以下(年間18,000円以下/年)のサーバーレンタル代ぐらいです。
なぜ、勤務時代からブログで情報発信するのはオススメする理由は以下の3つです。
一つ目は自分が構想したサービスが、本当に社会(前節の100人中1人)から需要があるかを検証することができるから。
もし、自分の書いた情報・記事が誰からも読まれないのであれば、サービスの内容を変更することになります。
二つ目は、起業後も「継続力」というのが必要となります。ブログも記事を1つ書いた程度は、ほぼ誰からも読まれないでしょう。記事を10個、30個、50個、100個ぐらい書いてSNSで情報発信することで、社会にいる誰かに読まれはじめ、徐々に社会に知れわたることになります。
三つ目は、起業後、その続けてきたブログをブログ付ホームページにカスタマイズすることで、一つの大きな武器(参入障壁)となるからです。
スモールビジネスをやっていて思うのですが、これだけインターネットで情報を検索する時代になったとしても、競合他社でホームページを持っている割合は50%以下、その50%のなかでもホームページをリニューアルしたり情報を発信し続けているのは10%以下かなと思います。(ホームページを外注するとリニューアルの都度費用が発生しますし、情報発信し続けるのも労力を要しますからね…)
起業前に習慣化となった情報発信を起業後も続けることで、それが大きな武器となります。
自分の記事を読んだ人から直接ホームページに問い合わせを頂くこともありますし、見込み客にホームページ&ブログを知って頂くことで名刺よりもはるかに自分のことやサービスの情報を知って頂くことになります。
起業前のブログは本当におススメです。
-編集後記-
今週は休日は雨模様ですね。
来週明けから2日間は実家で仕事をするので本日の夕方頃から移動します。
こんにちは!
マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する
京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。
先日、小中学校時代の友人から連絡があり、「独立・起業」について軽い相談を受けました。もし、私が勤め人でこれから起業準備するならこのポイントをおさえたほうがいいな、ということについて整理しました。