決算日4か月前の打合せの内容
最近、私の顧問先でリアルタイム会計を実現しているお客さまを訪問。
そのお客さまは12月決算というということもあり、今回は決算日から4か月前の訪問となります。
お客さま自身でクラウド会計を導入し精度の高いの帳簿をつけられており、税理士業務ので一つである帳簿のチェック業務、試算表の作成もすんなりと終えることができます。
帳簿チェックを終え、事業の業績(P/L)や財務状況(B/S)、キャッシュフローの状況をひととおり報告。
その後は以下の話をしました。
・時期は早いですが、より精度の高い(個別具体的な)業績予測・税金試算を実施して、決算日まで(残り4か月)でとるべき事業のアクション、節税対策・課税の繰延対策を提案。(一般的に税金試算や節税対策の提案などは決算日の2か月前に実施)
・将来的な設備投資と資金調達のご相談
・今後のお客さまやご家族の目標や夢について
・(お客さまが)法人を設立したため、その法人の相談。
・お客さまと私(税理士)のお金・時間に対する価値観などの共有。
などの内容の濃い話をすることができました。
また、その多くの話が将来に向けての話となります。
将来の話はお客さまもポジティブになりますし、税理士である私自身もポジティブになります。
内容の濃い話ができるのは「リアルタイム会計の実現」が前提
帳簿が出来上がっていない状態でも、前節で述べたのような節税対策・課税の繰延対策、将来的な設備投資の話などはやろうと思えばできます。
ただし、話の根拠資料となる帳簿(試算表)が存在しない以上、ほとんどが「一般的」な話となってしまい、「画餅(絵に描いた餅)」に終始するかなと思います。
根拠資料がない状態で節税対策や課税の繰延対策、設備投資を実施するのはかなりハイリスクですからね。
また、一般的な「節税対策・課税の繰延対策、将来的な設備投資の話」はネットに転がっていますし、Chat Gptに聴けば列挙してくれることでしょう。
ただ、私の税務顧問先のお客さまは、自分の事業や業績・財務状況にマッチした個別具体的な相談業務を要望されます。
その個別具体的な相談業務を実現するためには、大前提としてリアルタイム会計で帳簿(試算表)を作成し、直近の事業の業績や財務状況、キャッシュフローの状況をお客さま自身が把握することが前提となります。
リアルタイム会計を実現するには
リアルタイム会計を実現するために、
一番手っ取り早いのはお客さまが経理(簿記)と税金(税務)、会計ソフトの使い方を勉強して自分の事業の経理をリアルタイムで実施することです。(現行の会計ソフトもかなり使いやすくなっております。)
また、ある程度資金に余裕のある方や、出来る限り自分の時間を事業に投下したい方は経理の仕組み作りを会計・税務の専門家である税理士に依頼するのもありかなと思います。
リアルタイム会計を実現するためには
➀クラウド会計の使用
➁ネットバンキング(銀行のネット口座)、クレカの口座とクラウド会計との同期
➂ネットバンキング、クレカ口座から取り込まれた取引明細と正しい会計仕訳のルール設定
➃必要最低限の会計・税金、ITの知識。(膨大な情報のうち必要最低限な会計・税務、ITの知識を専門家にピックアップしてもらいましょう)
かなと思います。
私の肌感では、まずは自分で経理をする事業主さまが多く、
その後、事業が軌道に乗って、
「リアルタイム会計を実現したいけど、自分の時間を(会計や税務よりも)出来る限り自分の事業に投下したい」
という事業主さまが税理士に依頼されることが多いです。
リアルタイム会計を実現すると過去の出来事に時間を使うよりも未来の話に時間を使うことになります。
そして事業主さまの未来の話は前向きでポジティブな話が多いです。
リアルタイム会計を実現して前向きにポジティブにご自身の事業を動かしていきましょう。
-編集後記-
本日は1日決算業務。
9月は月が綺麗なので、夜ランニングして綺麗な月を眺めることができればいいなあ。
こんにちは!
マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する
京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。
今回は、リアルタイム会計の大切さについて綴ってみました。