2021年4月から独立開業してもうすぐ1年経過しようとしています。
この1年、自分が何を思い、どのように考えて行動し、どうにような成果があったかを備忘記録として綴りたいと思います。
独立開業を視野にされてい方もご参考ください。
今回は、「不要な借入れはしない、かつ、資産を極力保有しない」について実体験ベースで語っていきたいと思います。
不要な借入れ、付き合いのための借入れはしない
「金融機関からお客さんの紹介のために(不要でも付き合いで)借入しといたほうがいいよ!」
とお世話になっている先輩税理士からアドバイスを頂いたことがあります。
➀借入をすることで融資担当者の成績upに貢献
②借入額が多いほど優先的にお客さんを紹介してもらえる
③借りたお金は使わず寝かしておく、支払利息がお客様の紹介手数料
のような考えだったと思います。
個人的には一理あるなと思い、一応の納得はしていますが、私が闘うフィールドではないかなと個人的に考えています。
➀借入額では他の事務所に太刀打ちできない、
②貸借対照表の借入金があると心が落ち着かない、
③付き合いのためとはいえ不要な経費(支払利息)を支払いたくない
などが理由です。
また、金融機関との付き合いについては、借入以外にも金融機関が独自で実施するプロジェクトに協力するという税理士ならではの方法もあります。
ただ、今の私は、
顧客獲得のために金融機関に頼るのではなく、別の販路で顧客獲得する方針に切り替えています。
資産の保有するのではなく、賃借する
開業して間もない頃、大阪のひとり税理士 山本祐次良 先生の「ひとり税理士の生き方セミナー」を受講しました。
そのセミナーで、今でも心に残っているのは「建物や車などの固定資産を保有すると維持費用(固定資産税や自動車税、各種保険料、修繕・車検費用)の負担が大きくなり、資金繰りに直結するよ」という言葉です。
独立後、車両を購入しようかと何度か迷いましたが、その言葉がいつも脳裏に浮かび、冷静さを保つことができました。
今のところ、
移動については、電車やバスを使用する、公共路線が発達していない地域に行く場合には、カーリースを利用するなどしています。(晴れの日で荷物が少ないときはバイクを使用することもあります。)
建物や車両については、賃借することでコストをかなり抑えることができます。
手許資金があれば、選択肢が広がる
独立当初の自己資金は勤務税理士時代の年収1年分ほどでしたが、開業して1年経過した今、独立時の自己資金から+〇百万円上乗せすることができました。
独立当初、「手許資金の目標額」を設定していましたが、この目標額を超えることができました。
手許資金が豊富にあると、「選択肢」が広がります。
特に一番大きなことは、「断る」を選択肢をもつことができることになったことです。
手許資金に余力があると、仕事を断っても生活に支障はありません。
採算が合わない低報酬な仕事、自分がつまらない・やりたくないと感じる仕事は極力断り、自分が得意な仕事、自分が面白い・やりたいと感じる仕事、又は、その仕事を受注するための営業活動に時間を割く。
こっちのほうがモチベーションを継続できますし、結果的に良い循環が巡りたくさんの恩恵が享受できるのかなと思います。(2022年度はその検証をしてみることが目標のひとつ)
手許資金の豊富さは、事業主の精神安定剤。
このことは今後もずっと覚えておきたいですね。
■編集後記
ブログ活動。昼から双眼鏡を使ってバードウォッチングに挑戦。
■運動は仕事
実家でランニングをします。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
□業界経験値・・・税理士業界8年目で独立。(税理士業界に入る前は機械メーカーに4年、資格試験専念のためフリーターを2年を経験)
□自己資金・・・勤務税理士時代の年収1年分ほど。
□顧客・・・前職が大手税理士法人だったこともあり、のれん分けはなし