あなたを独立させたくない業者の情報を見ていないか
「独立しても失敗しないか?独立したら本当に稼けるのか?」
独立前しようと考える者であれば、誰も考える不安だと思います。
その不安を和らげるためにネットで「税理士 独立 年収」を検索し、検索ヒットしたブログを読んでいると、何やらネガティブな情報が…。
記事の書き方は
Step1 税理士の独立の開業の現実は厳しい
Step2 開業税理士と勤務税理士の年収の比較
Step3 税理士が独立しても食えない理由
Step4 大手事務所へ転職するのも1つの選択肢
と最終的には転職をすすめる構成となっており、この記事を読んで独立を諦め転職を選択する勤務税理士の方も多いのかなと思います。
実際に「税理士 独立 年収」を検索すると、この書き方の記事は良く見かけます。
ただ、記事の執筆者を確認すると税理士の実名が書かれていない。(ハンドルネームなど)
そして記事の執筆者は税理士の独立開業を経験したことのない人間や転職エージェント会社。
転職エージェントからすると勤務税理士に独立を諦めさせ法人間で転職を何度も繰り返させることで多額の紹介手数料を見込めます。
また、記事もツッコミどころ満載で、特に「Step2 開業税理士と勤務税理士の年収の比較」
開業税理士の所得(収入△経費)と勤務税理士の給与収入を比較すること自体ナンセンス。
開業税理士も節税しますし、所得が小さくなる傾向にあります。
比較するなら開業税理士と勤務税理士の1年間の金融資産の増加額で比較するぐらいしないと。
どの情報を参考にすればよいのか
独立を検討する際にどういった情報が参考になるのか、何を基準にすればよいのか、
独立前に情報収集し、実際に独立してそれなりに食べていけるようになった私からみると以下の2つが基準となります。
➀その情報の執筆者が実名であること
②その情報の内容が執筆者の実体験ベースであること
まず➀ですが、
執筆者の氏名がハンドル名など実名がわからない情報は参考しないほうがいいと思います。
もちろんハンドル名の方が提供する情報にも良質なものはたくさんあります。
ただ、そのハンドル名の方が本当に税理士でどうかは判断できませんし、前節のように税理士の皮をかぶった転職エージェントということもあり、個人的にはリスクを抱えることは避けた方が良いと思います。
実名の執筆者の方の記事でも十分参考になりますからね。
次に②ですが、
独立を検討する際は、
・理論上の話
・一般論
・誰々がこう言ったから、独立した知り合いから聞きましたなどの噂話
の情報も避けたほうがいいと思います。
私自身、
独立のイメージができた、情報の内容にしっくりきたなど独立の参考になった情報は「執筆者の実体験ベースの情報」でした。
実体験ベースの情報を得て、経歴・スキル・性格などの観点で自分自身と執筆者を比較し、自分でも実現可能、その情報の内容にしっくりきたときは、自分の中でその情報の信ぴょう性が高まり、自信にもつながりました。
私が独立時に参考にした情報
私が独立を検討する際に、参考にした情報は書籍からのものでした。(個人的にネット情報でも問題ないものと思います。)
参考にする書籍を選定する前に、「なぜ、独立に興味をもったのか?」を自問自答。
私の場合は「自分の意思で生きたい。自由に自分の色を出して社会(お客さま)に貢献したい」というのが理由でした。
そんな私がしっくりきたのは以下の書籍となります。
この書籍に記載されているひとり税理士の方のエピソードの内容にしっくりときて、仮に自分が独立しても再現可能かなと感じました。(実際には再現できたものもありますが、再現できなかったものもあります。)
また、何人かのひとり税理士の先生には、独立直後にオンラインで直接お話させて頂きました。
私が独立に踏み切れたのはこの書籍を手に取ったからといっても過言ではないでしょう。
独立を検討するときは、どんな情報に出会えるかは大切なことです。
少なくとも転職エージェントが執筆した独立なネガティブな情報をみて独立を諦めたいうことはないようにしましょう。
■編集後記
本日は、相続税業務で不動産の実地調査のため舞鶴に出張。(家族が助手で付き添い)
実地調査完了後、舞鶴ふるるファームでバイキングを楽しみました。
夕方、滋賀県の法人申告プランのお客さまと打合せ。
移動距離の長い1日となりました。
1984年10月30日生まれ。滋賀県大津市生まれ。京都府長岡京市在住。ひとり税理士。相続や会社・フリーランスのための経理やお金を残すサポートが得意。前職は営業マン⇒製造(フォークリフトマン&夜勤塗装)⇒フリーター⇒税理士補助といろんな職種を経験。ビッグ4(現:デロイトトーマツ税理士法人)にも在籍。いい意味で税理士っぽくない税理士。趣味はランニング、バイク、フルート、風景写真。詳細はこちら
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