お客さまの経理に対する2つの大きな要望
税務顧問のお客さまと話をしていると、「経理」について主に2つの要望があると感じることがあります。
1つ目は、経理に要する時間を削減して、「時間」を生みたい。
2つ目は、試算表や経理の内容を自分でもしっかりおさえたい。
1つ目は、税理士に経理をまるごとお願いする「記帳代行」でも実現可能かと思います。
税理士が経理を全部してくれるため、経理にあてていた「時間」がまるっと生み出されます。
ただ、記帳代行にはデメリットがあり、自分で経理していないぶん試算表の数字の詳細が理解しにくい、又は、理解するのに時間を要する傾向にあります。
経理の判断が自分ではないため、税理士とお客さま自身の判断(認識)の差を埋めるのに時間がかかったり、認識に差がありすぎると試算表自体に不信感を覚え、試算表を信用しない、意思決定の材料しない、税務申告目的だけの書類になってしまいます。
記帳代行では、2つ目の要望を叶えることが難しい。
では、両方の要望を叶えることができるサービスは「何か」と考えたときに、個人的には「経理支援」がそれに該当するサービスかなと。
私も多くの税務顧問のお客さまに提供しているサービスとなります。
経理支援サービスとは何か?
経理支援サービスとは、クラウド会計の自動仕訳機能を利用して「経理」を限りなく効率化してお客さまが気軽に経理できる体制を整えるサービスとなります。
主な流れは
➀クラウド会計に銀行口座やクレジットカードの口座を登録。
➁クラウド会計に銀行口座やクレジットカードの取引の明細を取り込む
➂取引の明細ごとに会計仕訳のルールを設定、それ以後は、明細がクラウド会計に取り込まれると自動で会計仕訳を作成
➃クラウド会計には請求書機能があり、請求書を作成すると自動で売上の会計仕訳を作成
⑤給与ソフトとクラウド会計を連携させて自動で給与の会計仕訳を作成
⑥会計仕訳のひな形を作成して取引ごとに日付と金額を修正してクラウド会計に取り込む
➆領収書やレシートをスマホで撮影して、写真を画像解析して自動で会計仕訳を作成 など
上記のような方法で経理を効率化し、お客さまが気軽に経理できる体制を整えます。
お客さまがクラウド会計に触れる回数が多くなり、試算表を目にする機会も多くなります。
目にする機会が多くなれば試算表に興味も持ちますし、会社の業績を日頃からチェックする習慣が身に付きます。
また、私は「➂取引の明細ごとに会計仕訳のルールを設定」をするときにお客さまとしっかり時間をかけて対話をするようにしています。
お客さまから取引の内容をヒアリングしながら適切な会計仕訳をお伝えし、お客さまと税理士側の認識が合っているかを確認後、会計仕訳を自動設定します。
対話をしっかりすることでお客さまの自動仕訳の内容の理解につながりますので。
税理士側としては、自動仕訳の設定のサポート、お客さまがひととおり経理したデータのチェックと修正、試算表をもとに業績・資金繰り・財務状況の把握のサポートや納税予測、経営や節税の相談に乗るようにしています。
お客さまもご自身で経理をされているぶん経理の中身や試算表の数字の内容の理解度も高いため、より内容の濃い相談をされることが多いです。
税理士本人が担当することで更に効率化
経理支援をするのが税理士本人がするのも大きなポイントです。
会計事務所によっては、税理士本人ではなく税理士補助スタッフ(無資格職員)がお客さまを担当することになります。
税理士補助スタッフは税理士ではなく、自動仕訳のルール設定などでも税務相談が絡む場合には直接回答できることはできず(法律上できない)、事務所に持ち帰って税理士の判断を仰ぐことになるので、お客さま側からすると時間のロスになります。
また、税理士補助スタッフはお客さまの担当がコロコロ変わることが多く、事務所内の引継ぎがしっかりしていないと自動仕訳のルール自体をお客さま側からその担当者に説明しないといけないという逆転現象が起こりえます。
その点、税理士本人が直接担当する場合には、お客さまの質問にはその場で回答することができますし、同じ税理士がずっと担当するため、スピーディ、かつ、安心感はあります。
また、開業税理士の場合、起業・独立開業した者しかわからない不安や悩み、改善・解決方法を実体験ベースで共有することができます。
税理士を選ぶ場合には、税理士が直接担当するかどうかというのも一つ基準にして頂くと良いと思います。
今回は以上となります。
-編集後記-
昨日は京都駅から嵯峨野山陰線に乗りました。
嵐山に行く観光客の方が多くおられました。
車内は会話が賑やかで私も遠足気分に。
関西でよく見かける光景です。
にお あつし
こんにちは!
マラソン・バイク・フルートをこよなく愛する
京都府長岡京市在住の税理士の丹尾 淳史(にお あつし)です。
税務顧問のお客さまから頂く「経理」に対する2つの大きな要望についてです。