わたしは「ひとり税理士」をしております。
ひとり税理士とは何か?
ほんとに言葉どおりです。
人を雇わない、そして人に雇われないことをモットーとしている税理士で、すべての業務を1人で完結させる税理士です。
それでは、なぜひとり税理士の生き方を選んだのかをその経緯をお話させて頂きますね。
自分が目指す税理士像
「自分の生き方は自分の意思で決めたい」
「そのためには組織の歯車として生きるのではなく、高い専門性を身につけていつかは独立しよう」
20代後半、そんな青臭い気持ちから税理士への道を目指すようになりました。
そして、この業界にはいって8年目にしてようやく念願の独立開業をすることができました。
また、8年間を通じて自分がなりたい税理士像となりたくない税理士像を形成することができました。
自分がなりたい税理士像
自分がなりたい税理士像は以下の通りです。
自分がなりたくない税理士像
いっぽうで自分がなりたくない税理士像は以下の通りです。
■集客目的でなんでもできますと唱っている割には、各々の業務が中途半端、できない。
■税理士業務はスタッフ任せ、有資格者は営業活動と申告書にサインだけしていればOK。
■税理士法違反の疑いのある行為をする。
➀脱税指南をする。
②資格のないスタッフのみをお客さまのもとに訪問させて税務相談などに従事させる。
■保険屋、会計ソフト会社の手先に成り下がった税理士。
■税理士なのに「会計・税務だけでは食っていけない」という税理士。(単純に勉強不足だと思います。)
■スタッフを食わせるためにやりたくない仕事や安価で単純な業務を受注。結果、単純作業に時間を追われ、事務所全体のスキルアップの機会を失う。
■スタッフが税理士になるのをこころよく思わない、応援しない。
私が目指す税理像をかなえるには「ひとり税理士」がベスト
前節で私が目指す税理士像として「自分がなりたい税理士像」と「自分がなりたくない税理士像」を紹介させていただきました。
ポジティブな面「自分がなりたい税理士像」を叶えるために、どんな税理士になるべきかを追求していったところ「ひとり税理士」がベストだなと結論にたどり着きました。
■ある特定の分野のゼネラリストを目指す税理士に必要なのは、自分の代わりに作業をしてくれるスタッフではなく、高い専門性をもつ同業者や他士業の仲間。例: 争族の遺産分割協議(弁護士)や登記業務(司法書士)、許認可(行政書士)、不動産の鑑定(不動産鑑定士)など私ができない業務を引き受けてもらうプロ中のプロ。
■ひとりで営業するから、リアル(対面)営業、ネット営業を自ら経験し、失敗も成功も自分の糧をすることができる。
■ひとりで税理士業務をする必要があるから、常に最新の税務知識を仕入れる必要がある。
■ひとりで時間に制限があるから、業務効率化のためにAIやITの知識を仕入れる必要がある。
■ひとりだから事務所の経営方針をいつでも柔軟に変えることができる。(2人以上の有資格者で事務所を経営する場合、必ずどこかで食い違いが生じてお互い不満が生じる)
■ひとりだから自由に情報発信ができる。
■ヒトを雇わないから仕事を選択できる余裕がある(自分が食える分を稼ぐ)
■ひとりだからこそ、仕事量を調整してワークライフバランスがとれる。
私があえて「ひとり税理士」の生き方を選択したのは上記の願望をかなえるためです。
私自身なんとなく生きるのは苦手なほうです。
せっかく生きるのであれば意思をもって生きたい、そのために生き方をこだわりたいと思い、「ひとり税理士」選択しました。
会社主導の「働き方改革」ではなく、自分主導の「生き方改革」
“自分で考え、自分で行動し、その結果が成功であろうと失敗であろうと受け入れる”
そんなスッキリとした生き方をこだわり続けたいと思います。
「ひとり税理士」が選んだがゆえのネガティブなこと
前節では「ひとり税理士」のポジティブな部分を紹介しましたが、そのいっぽうでネガティブな部分も存在します。
提供できないサービスがある
ひとり税理士であるがゆえに、提供できる業務に制限があります。
例えば、国際税務、連結納税、買収のためのM&A業務(企業外の組織再編など)、大手税理士法人が提供しているような多くの税理士を必要とするサービスは提供できません。
また、税理士業務とは逸脱しているサービス(名目は企業防衛、実質は事務所の利益優先の保険商品販売など)は敢えてしないようにしております。
提供できない業務があるぶん、提供できる業務は全力でご対応します。
担当できる顧問の数に限界がある
ひとりですべてのお客さまのご対応をさせて頂いていますので、顧問できるお客さまの数には限りがあります。
ただし、お客さまの顧問(定期訪問を含む)というのは、税理士法上も本来は税理士本人がすべきであり、お客さまも税理士本人による会計・税務の顧問受けるのが自然だと考えます。
そのため、顧問させて頂くお客さまは税理士である私が責任をもって担当させていただきます。
相性が合わない場合には契約しない
丹尾との相性が合わない場合、他に担当者がいないので担当することができません。その場合には残念ながら他の事務所をご紹介させていただきます。
お客さまとのミスマッチングが起きないようになるべく丹尾の人となりをホームページで開示させていただきます。
目標となるひとり税理士の存在がいる
私が「ひとり税理士」の生き方を知ったのは税理士 井ノ上陽一先生の執筆本「ひとり税理士の仕事術」です。その本に記載されていた税理士像が、私が真に求めていた税理士像であり、ひとり税理士の「生き方」を選ぶきっかけとなりました。
そのあとに井ノ上先生のような“生き方にこだわってひとり税理士を選択した先輩がた”が全国各地に多数いるのを知り、私自身も“生き方にこだわったひとり税理士”を目指せるかもしれないと勇気を分けて頂きました。(京都にも同年代で生き方をこだわったひとり税理士になった先輩がおられ、参考にさせて頂いています。)
ただ、生き方にこだわってあえてひとり税理士を選択した税理士はまだまだ少数派。
自分の軸がぶれそうなときや少し自信がなくなったときは、自分のこれまでのブログや先輩がたの執筆本などを見直して、「なぜ、自分がこの生き方を選択したか」初心に返るようにしています。
以上が、My LIFE STYLEである「ひとり税理士」の説明となります。
今回は2021年5月1日時点のMy LIFE STYLEの説明となります。
今後私が生きていくうえで、「My LIFE STYLE」に対する考え方が少しずつ変化をみせると思います。
そのときは随時更新させていただきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)/
■ある特定の分野に特化した税理士になりたい。
■ある特定の業務のスペシャリストになるのではなく、ある特定の分野のゼネラリストになりたい。私が目指すのは③となります。
➀相続税業務のなかでも事業承継に特化するのはスペシャリスト
②相続税業務でも、申告書作成、相続税試算、生前対策、事業承継業務をまんべんなくするのは相続税のゼネラリスト
③②の税務業務に加えて、遺言書作成、土地活用に関する許認可、成年後見人、家族信託などの業務をまんべんなくするのは相続業務のゼネラリスト
■担当させて頂いたお客さまは全て覚えておきたい。(ご縁があっての大切な存在です)
■会計・税務、資金繰り、経営助言、IT、その他の知識を生涯学び続けたい。
■学んだ知識や経験にもとづく情報を発信したい。提供し続ける立場にいたい。
■経営方針を柔軟に変えたい。
■言葉だけではない、実質的にライフワークバランスをこだわりたい。(税理士なら形式でなく実質にこだわりたいという思いもあります。)
■仕事を選びたい。やりたくない仕事はやらない。